"父が守った秘密" 第2話
り。
寂しさ。
悔しさ。
全部。
「お父さん」
私は言った。
「聞きたいことがあるの」
し沈黙があった。
父は何も言わない。
私は机のに置いた細を見ながら、ゆっくり続けた。
「浩さんから……毎、おを受け取っていたの?」
話の向こうで。
父の呼吸が瞬止まった。
そのい沈黙だけで。
私は分かった。
父はっていた。
そして。
何かを隠していた。
「誰から聞いた」
父の声は、いつもよりかった。
「聞いたんじゃない」
私は答えた。
「見つけたの」
また沈黙。
い沈黙。
そして父は、さく言った。
「……そうか」
その言が、なぜか怖かった。
っているわけではない。
驚いているわけでもない。
まるで。
いつかこのが来ることを、ずっと分かっていたような声だった。
「お父さん」
私は握ったスマートフォンに力を入れた。
「、何をしていたの?」
父はすぐには答えなかった。
しばらくして。
静かに言った。
「美」
「おは……まだ、あののことを覚えているか」
その瞬。
私は息を止めた。
あの。
私が父を許せなくなった。
私のを変えた。
なぜ今。
夫のに。
父はその話をするのか。
父の声が続いた。
「おは、あのからずっと……俺を違っただとっている」
私は何も言えなかった。
「でもな」
父は言った。
「浩くんも、同じことをっていた」
「……何を?」
「俺がおのを壊したってな」
話の向こうで。
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父は初めてい声をした。
「だから、あいつは、俺にを送った」
「罪滅ぼしのために」
私は目を見いた。
罪滅ぼし?
誰の?
何の?
父は最に言った。
「美」
「おは、何もらないままきてきた」
「そして俺たちは……それを言わなかった」
その言葉を聞いた瞬。
私は初めてじた。
夫のが。
まだ終わっていなかったのだと。
父との話が終わったも、私はしばらくけなかった。
スマートフォンを握ったまま、暗くなったリビングのに座っていた。
夫がくなって半。
ようやくしずつ常を取り戻していたはずだった。
朝起きて。
仕事へって。
帰宅して。
分の事を作る。
そんな活に慣れ始めた頃だった。
なのに。
たった枚の送記録で、の結婚活が、もう度崩れ始めていた。
「おは何もらないままきてきた」
父の言葉がかられなかった。
私はらなかった。
夫と父が繋がっていたこと。
毎おがいていたこと。
そして何より。
が私について話していたこと。
翌。
仕事へっても集できなかった。
の窓でお客様に笑顔を向けながら、のでは別のことを考えていた。
。
夫は毎、父に何を送っていたのか。
父はなぜ受け取っていたのか。
そして。
なぜ私には度も言わなかったのか。
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昼休み。
私はもう度、夫の斎から見つけた類を確認した。
送記録には、最初の付があった。
。
私たちが結婚して目。
娘の真央が歳だった頃。
その期を見た瞬。
胸の奥がざわついた。
なぜなら。
その頃、私と浩の関係が番えていた期だったからだ。
結婚活というものは、突然壊れるわけではない。
さな違が積みなっていく。
「今は疲れているから」
「また今度話そう」
「子供がきくなったら」
そんな言葉で、さな問題を先送りにしているうちに。
気づけば、のには言葉よりも沈黙の方がくなっていた。
浩は悪いではなかった。
暴力を振るうこともなかった。
浮気をしていたわけでもない。
でも。
私には、彼が私の方ではないようにじる瞬が何度もあった。
特に忘れられないのは、真央がまれるのことだった。
。
私は父と喧嘩をした。
原因は浩だった。
当の私は、浩をからしていた。
普通の会社員。
裕福でもない。
特別な柄でもない。
でも、緒にいるとできた。
なくとも、私はそうっていた。
父は違った。
浩と会った、私に言った。
「美、おはこの男の本当の姿を見ていない」
私は反発した。
「またそうやって決めつけるの?」
「お父さんはいつも、自分が正しいとってる」
父の表がし曇った。
でも、何も言わなかった。
ただ言。
「悔するぞ」
そう言った。
私はその言葉を忘れなかった。
なぜなら。
その、父の言った通りになったとったからだ。