"「中卒は留守番してろ」と空港に置き去りにされた私" 第2話
卒のくせに、実とし縁がある旅館だからって細だけはなんだよ」
篠原がちがり、もうやめてほしいと遮った。それでも内は、澪には宿泊業の経験も企画能力もなく、自分がいなければ祥館へ提案をすことさえできなかったと言い切った。
その、ロビーの奥から鼠の着物を着た女性が歩いてきた。スタッフたちが歩がってを空ける。
祥館の女将、野冴子だった。
冴子はへをげたあと、内へ線を向けた。
「先ほどからのお話は、こちらで聞いておりました」
内は相が女将だと分かると、すぐ営業用の笑顔を作った。
「部がご迷惑をおかけしました。野は学歴も経験もりず、まだ仕事の基本が分かっていないんです」
冴子の顔から、わずかに残っていた柔らかさが消えた。
「あなたは今、野澪を何とおっしゃいましたか」
第3話 女将がっていた
「使えない卒のだと申しげたんです」
内は、冴子が自分へ同を求めたのだとったらしい。澪は実との縁を利用して予約を通しただけで、企画も自分が完成させたのだと続けた。
冴子は遮らず、内が話し終えるまで待った。
「今回の企画は、作成者の氏名を伏せた状態で支配と営業責任者が審査しました。域の事業者にも利益が残り、当館の接客を売りしない内容だったから受け入れたのです」
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「部の案を、私が指導した結果ですよ」
「では、なぜ野澪が料理の提供や裏の搬入経までっていたのか、ごじですか」
内は答えられなかった。
冴子は、澪が15歳から7、祥館で働いていたことをかした。父をくして学を選ばず、洗い、清掃、配膳、予約管理、苦対応まで、すべての持ちを経験した。そのに国資格を取り、自分の力で都トラベルへ入社したのだという。
「入社して4かというだけで、宿泊業の経験がないわけではありません」
「どうして女将が、そこまで詳しくっているんです」
冴子は内を正面から見た。
「野澪は、私の娘です」
ロビーが静まり返った。篠原は冴子の名札と玄関の号を見比べ、社員たちも、澪の識と祥館の関係をようやく理解した。
内は瞬言葉を失ったが、すぐに親子で会社の研修を私物化したのだと声をげた。
「結局、内の力で取った予約じゃないか。本が来られないのも本の配ミスだ。私には関係ない」
「違います」
本がちがった。声は震えていたが、今度は内から目をそらさなかった。
「野さんの航空券を取り消したのは僕です。でも、操作ミスではありません。昨夜2317分、内部に命令されました」
内が社用携帯を渡せと迫ると、支配と男性スタッフがへ入った。
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本は、通話録音と取消画面をすでに澪へ送り、会社でもすべて説すると告げた。
「たかが航空券1枚だ。次の便で来れば済む話だろう」
「責任者を図に排除して、企画だけを使う為を、当館はさな問題だと考えません」
冴子が言い終えた、玄関に1台のが止まった。
自ドアがき、黒い旅鞄を持った澪がロビーへ入ってくる。社員たちが斉にちがる、澪は冴子のまで歩いた。
「お母さん、お待たせしました」
第4話 ロビーに流れた8分12秒
冴子は娘へ駆け寄らず、移に問題がなかったかを確かめた。女将としての落ち着いた調だったが、澪の顔を見る目だけは母親のものだった。
篠原がづき、空港で緒に残れなかったことを謝った。
「篠原さんは声をげてくれました。担当をすと脅されたことも覚えています。まず、察をて直しましょう」
澪は、事をらずに搭乗した社員たちの参加を認めてほしいと冴子へ頼んだ。本についても、命令に従った責任は会社で確認するが、証拠を提して説するがある以、今ここで追いすつもりはないと伝える。
「あなたが責任者として続を求めるなら、当館に異はありません」
冴子の返事を聞き、内も当然のように鞄を持ちげた。
「話がまとまったなら、く部へ案内してくれ」
しかし、澪は内のへみ、空港で受け取ったLINEを表示した。