"山奥に捨てられた下半身不随の妻妻は立ち上がる" 第6話
健の顔から血の気が引いた。
「半、奥様が事現から転落したのことも、お話しいただきます」
第9話 が最初だとっているの?
逮捕された健は、妻を殺すつもりはなかったと繰り返した。
佳奈は景を見たいと図した、自分はを買いに戻っただけだ、録音は都よく編集されている。何より、表示もできない妻の供述など信用できないと主張した。
翌、取調のモニターに佳奈の映像が映された。の掌には包帯が巻かれていたが、識は瞭で、伊藤弁護士と警察官ので自分の言葉を話している。
『健さん、私が話せないとっていましたか』
夫の顔から気な表が消えた。
『あなたが夜の病で実印を使ったも、玲奈さんとの計画を話したも、私は聞いていました。眠っていたのではありません。あなたにそうわせていただけです』
佳奈は歩器へを掛け、装具を着けた両脚でゆっくりちがった。数秒には子へ戻ったが、健はモニターから目をせない。
「最初から俺をはめたのか」
刑事は答えず、映像の続きを再した。
『私はあなたを試したのではなく、あなたが自分で選んだことを記録しました。ただ、つだけ聞かせてください』
佳奈はまっすぐカメラを見た。
『が、あなたが初めて私を殺そうとした所だとっていますか』
広告
映像が止まり、刑事はホテルで示したボルトを机へ置いた。事故の検査写真では、すりを固定する4本のナットにい確認線が引かれている。事故当の写真では、そのうち2本だけが数回転分ずれていた。
さらに、午548分に森孝之の社員証で資材搬入がき、その23分だけ現カメラが止していた記録も残っている。Rアセットから森へ300万円が振り込まれたのは、事故の3だった。
「森なんてらない」
「あなたの会社用端末に通話履歴があります」
削除された通データからは、玲奈の《社は930分に現へ入る》、森の《すりは終わった》という文面が復元されていた。最に玲奈から健へ送られた《予定どおり佳奈を呼んで》に対し、健は《解》と返信している。
森は証拠を示され、佳奈を指定位置へたせるよう健から頼まれたことを認めた。具箱からは、ボルトの傷と幅が致するレンチも押収された。
健は何も答えなくなった。
佳奈の転落は事故ではなく、失敗した最初の殺計画だった。治療拒否の偽造も、への置きりも、その失敗をやり直すための順だったのである。
は、2度目だった。
第10話 妻を罠にはめた夫
勾留も、健は罪を認めなかった。接見した弁護士には、歩けることを隠した佳奈が警察と組み、自分から悪い言葉を引きしたのだと説した。
広告
数、部の週刊誌と鈴設計の取引先へ匿名文が届いた。
《寝たきりを演じた女性社が、夫を罠にはめた》
文は、佳奈が半も社員を欺き、会社の支配を取り戻すために夫を犯罪者へ仕てたと主張していた。取引先から確認の話が相次いだが、佳奈が発表したのはい声だけだった。
《私は医師の指示に従って治療を続け、命を守るために証拠を保しました。会社と社員は本件の被害者であり、業務に違法為はありません》
伊藤が発送経を調べると、健のが経営する広報会社から、拘置所へ送られた指示が見つかった。そこには《妻は歩けた》《録音は計画》《会社支配のための夫排除》と調する項目が、健の跡で並んでいた。
しかし、その主張は自分の罪を軽くしなかった。
浦医師の診断には、事件当の佳奈が数秒てても、自力で林を移できる状態ではなかったと記されている。現は携帯話の圏で、ゲートまでは約5キロ。気温は34度を超え、も残されていなかった。
録音についても、胸元の器、警察側へ同送信されたデータ、玲奈との通話履歴が同じ刻で致し、編集の痕跡は確認されなかった。
玲奈は自分だけでも刑を軽くしようと、「を選んだのは健だ」と供述した。だが、最初の事故で森を紹介し、資を送ったのが玲奈であることも、復元されたメッセージが証している。