"山奥に捨てられた下半身不随の妻妻は立ち上がる" 第4話
録音は元の端末ごと保全され、病院の記録や偽造類も警察へ提された。
捜査員は、健がを持ちかけた点で追跡を始めると約束した。伊藤は型発信と自送信式の録音を用し、危険をじたら証拠より先に救助信号をすようを押す。
佳奈はのひらほどの黒い器を見つめた。
「次にあのが私を捨てた瞬、この録音も類も、全部あのへ返りますね」
伊藤は静かにうなずいた。
第6話 優しい夫の週末
それから数で、健が消そうとしていた記録が次々と保全された。
病院には、夜の病へ類かばんを持ち込む健の防犯カメラ映像が残っていた。治療拒否申の署名には自然な圧があり、浦医師は当の佳奈が財産処分を判断できる状態ではなかったと診断へ記した。
鈴設計では経理責任者の林直美が、偽造された取締役会議事録とサーバーの操作履歴を確保していた。座のビルを取得したRアセットの代表は玲奈で、同社から森の個座へ、転落事故の3に300万円が振り込まれている。
伊藤は産の処分禁止と関連座の仮差押えを準備し、林は健の代表権を止めるための緊急取締役会をえた。ただし、まだ実はしない。健が計画をめたり、証拠を持って逃げたりしないよう、で犯に着した点ですべてをかすことになった。
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方、佳奈は平棒ので初めてをへした。わずか数センチで膝が崩れ、美咲に抱き止められたものの、自分ので踏みした1歩だった。
「坂で子がいたら、脚で止められますか」
「数秒なら体を支えられても、脚だけで子を止めるのは危険です。必ず救助を提にしてください」
佳奈はうなずいた。自分を守るのは奇跡な回復ではなく、積みげた証拠と協力者なのだ。
そのの午、健は桃と保バッグを持って病へ来た。護師のでは果物を切って妻のへ運び、献な夫を演じていたが、2きりになるとたいスプーンを佳奈のの甲へ押し当てた。
佳奈が反応しないままでいると、彼の肩から目に見えて力が抜けた。
「ずっと病院では息が詰まるだろう。今週末、へドライブにこう」
「……」
佳奈は言葉のを理解するのにがかかったふりをして、ゆっくり夫を見た。健は奥摩の空気を吸えば元気になると話しながら、妻へ桃をべさせる自分の姿を撮し、会社の役員グループへ送った。あとで善のだったと主張するための準備だった。
佳奈はさくうなずいた。
健が帰ると、伊藤と捜査員、美咲が病へ集まった。録音は患者の内側、発信はブランケットの縫い目、緊急送信端末は膝裏の布ポケットへ隠す。
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病院をた直から複数のが交代で追尾し、林へ入ったは位置報を頼りに救助班をかす。
曜の夜、健から《8に迎えにく》とメッセージが届いた。
翌朝758分、病のでエレベーターの到着音が鳴った。
佳奈はブランケットので、発信の位置を度だけ確かめた。
夫は今、自分を殺しに来る。
第7話 消したはずの現
健はいシャツにいジャケットをわせ、保バッグを片に病へ入ってきた。護師へ何度も礼を言い、届へ803分と記入する姿は、妻いの夫にしか見えない。
黒いSUVが病院の敷をて最初の交差点を曲がると、健の笑顔は消えた。ドライブレコーダーの源を抜き、スマートフォンの位置報を切り、カーナビも履歴を残さない設定へ変える。
「これで余計な記録は残らない」
その独り言まで、佳奈の胸元にある録音が保していた。
病院から様子を確認する話が入ると、健は「の見える休憩所でをませている」と答えた。実際には国をり続け、保バッグのは助席に置いたままだった。通話の刻と虚偽の説は、病院の診療録にも残された。
方では捜査両が距を保ち、青梅内から別のへ交代した。健はコンビニをたあとに逆方向へ曲がり、細い活を使って尾を確かめたが、ブランケットに隠された発信までは見抜けない。