"「洗剤を入れた嫁」にされた私" 第3話
蛍灯のいので、義母の元だけが歪んで見えました。
私たち夫婦に子供がいない理由を、義母はりませんでした。
正確には、夫が伝えたがらなかったのです。
検査の結果、子供を授からなかった主な理由は夫側にありました。それでも私は、そのことを義母へ話したことはありません。
夫の尊厳に関わることだとっていたからです。
それなのに義母は、何もらないまま私だけを責めた。
さらに、私の両親まで侮辱した。
胸ので何かが軋みました。
けれど私は、そのでは反論しませんでした。
疲れ切っていて、それ以義母と話す気力さえ残っていなかったからです。
問題はそのでした。
帰宅した夫が、私の話を聞くからっていたのです。
玄関のドアがいた音を聞いた、私は台所で夕を作っていました。義母は夫の帰宅を待っていたかのように、すぐリビングへ向かいました。
さな声で何かを話しているのが聞こえました。
私は嫌な予がしました。
数分、夫が台所へ入ってきました。
「お、何考えてるんだ?」
いきなり鳴られ、包丁を持っていた私はわずを止めました。
「何の話?」
「母さんが困ってるって聞いたぞ」
「だから、何のこと?」
「飯も作らないで帰りは遅い。父さんの面倒も母さんに任せっきりだって」
私はく息を吐きました。
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「今は仕事が引いたの。朝もべるものは用してあったし、お義父さんのことだって、夜にへようとしたは私が何度も——」
「言い訳するなよ」
夫は最まで聞きませんでした。
「母さんが嘘をついてるって言うのか?」
その問い方で、私は理解しました。
夫のでは最初から答えが決まっている。
義母が正しく、私は言い訳をしている嫁。
「私は、そういう話をしているんじゃない」
「じゃあもっとのことをやれよ」
「夜勤もあるんだよ」
「だったら夜勤を減らせばいいだろ」
「簡単に言わないで。勤務の都もあるし、私は助産師として働いてるの」
夫は苛ったように舌打ちしました。
「族の方が事だろ」
そのの話しいを境に、のにはの分からない「ルール」が増えていきました。
夜勤けでも、午のうちに掃除や洗濯を終わらせる。
義母の昼を準備してから休む。
オンコールで急に呼びされるでも、事の支度をできるだけ済ませてから勤する。
私は夫に言いました。
「いつ呼ばれるか分からないんだよ。そんなの全部は無理だよ」
すると夫は平然と返しました。
「じゃあ、そんな仕事辞めればいいだろ」
瞬、が分かりませんでした。
「何て言ったの?」
「仕事辞めればいいって言ったんだよ。俺たちは父さんのことで変なんだから」
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私は夫の顔を見ました。
このは、私が何かけてこの仕事を続けてきたのかっているはずでした。
資格を取り、経験を積み、夜勤や緊急対応もこなしながら働いてきたを、ずっと隣で見てきたはずです。
それをたった言で、
「辞めればいい」
と切り捨てた。
その瞬、胸の奥にきな亀裂が入ったような気がしました。
それ以、夫は何があっても義母の肩を持ちました。
義母の言葉はさらにエスカレートしました。
「今、あの、らない男と話してたわよ」
そんな話を夫に吹き込んだこともありました。
もちろん事実ではありません。
病院からの連絡を受けていただけのも、
「また族より仕事を優先した」
と言われました。
義母自が事を済ませたで、
「何も作ってくれなかった」
と夫へ訴えたこともあります。
私が反論すると、夫はいつも同じことを言いました。
「母さんがそんな嘘をつく理由がないだろ」
その言葉を聞くたび、がしずつえていきました。
夜に1で台所にち、翌朝の事を準備しながら、私は何度も考えました。
ここは本当に私のなのだろうか。
私は族なのだろうか。
それとも、ただ働いてを入れ、事をして、義父母の世話をするためのなのだろうか。
そんな頃、夫と義母の様子に別の変化が現れました。
2が妙に浮かれていたのです。
ある夜、帰宅するとリビングのテーブルいっぱいに宅設備会社のパンフレットが広げられていました。