"「洗剤を入れた嫁」にされた私" 第2話
「私にできることがあるなら、協力するよ」
夫の顔に堵が広がりました。
「ありがとう。助かる」
窓のはすでに暗く、部のかりだけが私たちの顔を照らしていました。
そのの私はりませんでした。
義父の「認症」が、本当は最初からしていなかったことを。
そしてこの同居が、私をから追いすほどの来事につながることも。
義両親ががへ引っ越してきたのは、それからもなくのことでした。あまりに話がかったので、今えば、夫が私へ相談するよりから準備はんでいたのだといます。
義父の荷物も義母の荷物もすでに理されており、具まで何をどこへ置くか決まっていました。私が「ここはどうするの?」と聞くたび、夫は「母さんともう話してあるから」と答えました。
し引っかかりましたが、そのはく考えませんでした。
義父は確かに、最初の頃は様子がおかしく見えました。
事をした直なのに、
「飯はまだか」
と言ったり、夜になって突然、
「ちょっと散歩にってくる」
と玄関へ向かったりしました。
そのたび、私は夜勤けのい体を引きずって追いかけました。
「お義父さん、もう夜ですよ。は寒いですから、今はやめておきましょう」
「そうだったか?」
「はい。るくなってからきましょう」
優しく腕を取って部へ戻すと、義父は素直に従いました。
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たいが吹く夜、着のままへようとしたこともありました。そのは玄関先で震える義父の背をさすりながら、私は何度も「丈夫ですよ」と声をかけました。
助産師の仕事をしていると、を抱えるに対してにならず接する癖がについています。
だから義父のにも、できるだけ穏やかに対応しようとっていました。
しかし同居が始まってしばらくすると、別の違がきくなっていきました。
義母です。
最初は、
「仕事が変なのに悪いわね」
などと言っていたのに、次第に態度が変わりました。
私が夜勤でいないことを骨に嫌がり、帰宅が遅れるたびに顔をしかめるようになったのです。
ある、分娩が引き、予定よりかなり遅く帰宅したことがありました。
玄関をけた瞬、暗い廊の奥から義母の声がんできました。
「遅い!」
私は驚いてち止まりました。
義母は腕を組んだまま、玄関まで歩いてきました。
「あんた、今何だとってるの?」
「すみません。お産が引いてしまって」
「そんなことらないわよ」
私はに持っていた買い物袋をし持ちげました。
「帰りに材は買ってきました。今から作りますから」
しかし義母の表は変わりません。
「ご飯が用されてないじゃない。私まで病気にさせる気なの?」
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を疑いました。
「朝、簡単にべられるものは用してありますよね?」
「そんなものじゃなくて、ちゃんとした事の話よ」
義母は苛ったようにを鳴らしました。
「本当にできない嫁ね。嫁なんだからのことくらいちゃんとしなさいよ」
私は玄関にったまま、しばらく何も言えませんでした。
そのは特に忙しく、の分娩にち会ったでした。はむくみ、の芯までく、ようやく帰宅したところだったのです。
それでも言い返さず、私は買い物袋から材をそうとしました。
すると義母は、それを私のから乱暴に奪い、へ置きました。
「こんなものばっかり買って」
「何ですか?」
「農薬だの添加物だの、何が入ってるか分かったもんじゃないでしょう。私たちを病気にさせるつもり?」
あまりに根拠のない言葉で、るより先に呆然としました。
義母の目には、私を責める理由を探しているようながありました。
そして、さらに言葉は続きました。
「あんた、自分勝だとわないの?」
私は黙って義母を見ました。
「お父さんがボケて変なのに、のことは何つ考えない。仕事、仕事って、そればっかり」
「私もできる限りやっています」
「できる限り?」
義母はで笑いました。
「様の赤ちゃんばっかり取りげて、自分は跡継ぎの1も産んでないくせに」
その瞬、私は息を止めました。
義母はさらに言いました。
「本当に育ちがれるわ。使えない嫁」