"靴磨きの少年と会長の時計" 第10話
「会は73歳です。は会議を突然止し、正式な審査を経ずにを側へ置きました。今回の入院も、必な権限移譲をっていません」
「定期検査を、おたちが緊急入院のように扱っただけだ」
「ご本には、正常な判断だったようにじられるのでしょう」
浩は父親をいたわる表を浮かべた。
「私は息子として、父にこれ以無理をさせたくありません。同に、副社として従業員と株主を守る責任があります」
浩側の取締役たちが頷いた。親子の問題を持ち込んだのは浩自なのに、から見れば、老いた父親を配する息子に映る。
「したがって、田健氏を代表取締役会の職から解き、たな代表取締役を選定することを提案します」
健は反論せず、元の資料を閉じた。
「説は終わりか」
「はい。採決に入りましょう」
「そのに、報漏洩事件の調査対象者から話を聞くべきだ」
「逃げたを、今から捜すおつもりですか」
「もう来ている」
会議のドアがいた。
神弁護士と部鑑定会社の担当者、そのろから古い靴箱を抱えた蓮が入ってきた。腫れの残る頬を見て、数の取締役が息を呑んだ。
浩がちがった。
「部者を入れる許はしていません」
「監査役2の同を得て、調査対象者と専を参考として招いた。
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続きに問題はない」
神が招請を提示すると、浩は言葉を失った。
蓮は空いている席へ座らず、健の横にった。
「佐藤君。君は密報を売ったのか」
監査役に尋ねられ、蓮ははっきり答えた。
「売っていません。僕がここで話すのは、で聞いたことと、記録で確認できたことだけです」
「また、そののを証拠にするのですか」
浩が笑った。
「父さん、会社は子どもの特殊能力を披する所ではありません」
「しろ。今からすのは、誰にでも見える証拠だ」
健はポケットから透な袋を取りした。
に入っているのは、腕計の留め具から見つかった黒い送信だった。広いテーブルのでは、米粒ほどにしか見えない。
浩のが止まった。
「おは、これが何かっているな」
「るわけがないでしょう」
「そうか。ならば今から、このさな械が残した記録を全員で確認しよう」
健は送信を浩の正面へ置いた。
「私をろすに、おが座っている子の話をしなければならない」
第10話 米粒よりさな証拠
鑑定担当者が最初に示したのは、2台の送信の製造番号だった。
腕計と会から見つかった器は、都セキュリティシステムズが試験導入した社内装備であり、本社警備の管理台帳では未返却扱いになっている。
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貸処理には、岸隆史の子署名が残っていた。
会議の方で待していた岸が呼ばれた。
「この署名は偽造です。私は器を持ちしていません」
「では、これは別か」
神が計の防犯映像を映した。
画面には、岸が員へ黒い袋を渡す姿が記録されている。作業指示には、計の留め具へ支部品を収納するよう記されていた。
注文者は副社秘、加代18万円の支払元は副社だった。
浩は表を変えずに言った。
「秘と警備が勝にったことでしょう。私が細かな経費まで確認しているといますか」
「そう言うとった」
健が次の資料をかせた。
送信が専用受信へ接続した刻と所が覧になっている。接続元は本社10階の役員専用ネットワーク。そのうち19回は、副社の端末がログインのと致していた。
「10階には、私以の役員もあります」
「受信の端末報を削除したつもりだったようだが、認証サーバーのバックアップに残っていた。登録名義は副社、利用責任者は田浩だ」
浩の顔から、余裕がしずつ消えていった。
「器の管理がずさんだっただけです。それと佐藤蓮の報漏洩は別問題でしょう」
「では、その問題へ移りましょう」
神が図すると、画面に620億円という数字が表示された。
健たちは、しない子会社売却計画を3種類用した。浩だけに620億円、岸には630億円、施設管理部には640億円と伝えている。