"留守番を命じられた妻" 第5話
私は類式の写しと、浩司が相談に来たを記した確認を受け取った。そので、以から相談していた川法律事務所へ向かった。
川先は類に目を通すと、表を引き締めた。
「倫だけではありません。これは名義の産を、偽造類でかそうとした証拠です。ご主は、族なら問題にならないとっているのでしょう」
私は旅予約の変更履歴、180万円を超える族カードの細、リフォーム会社が置いていった図面も机に並べた。
「旅に、このを放したいんです」
「本当にいいのですね。お父様が建てただと伺っていますが」
「父は、私が踏みつけられるためにを残したわけではありません」
迷いはなかった。父のいは柱や根のにあるのではなく、私のに残っている。浩司と子の欲望を守る箱にされるくらいなら、私自ので終わらせたかった。
川先のち会いのもと、森田さんの会社と売買契約を結んだ。は駅からく、古いを解体すれば賃貸宅を建てられる。査定額は、浩司が像していたよりはるかにい5800万円だった。
私の荷物は事に分け、旅当に搬する。残った具や類は、引き渡しと同にすべて処分する。玄関の鍵も交換し、のには産会社の管理物件であることを示す板をてる。
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私は同にさなマンションを借り、郵便物の転送と携帯話の契約変更も済ませた。共座に残っていた私のパート代は自分名義の座へ移し、族カードは旅最終の朝に止するよう続きをめた。
準備を終えてへ戻ると、浩司が血相を変えて子の部を探し回っていた。
「母さん、由美子の実印はどこだ。桐箱に入っていたのはただの認印だぞ」
「そんなはずないわ。ずっとあそこにしまっていたのよ」
2の声が廊まで響いていた。
私は台所で根を切りながら、何もらない顔をして包丁をかした。子が私を呼びつけ、実印の所を尋ねることはなかった。そんなことをすれば、勝に名義を変えようとしていたと自することになるからだ。
やがて浩司が台所へ入り、探るような目を向けてきた。
「由美子、俺の机を触ったか?」
「いいえ。仕事のものには触るなと言われていますから」
「そうか」
彼はそれ以聞けず、唇を噛んでていった。
翌朝、子は何もなかったような顔で温泉旅の話を始めた。2はまだ、実印だけでなくそのものまで失いかけているとはっていない。
旅の夜、川先から最の確認話が入った。
「鍵、処分業者、産会社、すべて11に到着します。予定どおりめますか」
「はい」
「では、ご主たちが帰る頃には、今の活は何ひとつ残っていません」
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第6話 約束の3
午11、のに3台のが止まった。
森田さんの、鍵のワゴン、そして型の廃棄物収集だった。ろから引っ越し業者のトラックも到着し、作業姿の男性たちが次々とりてくる。
「由美子ちゃん、始めるよ」
私は川先から預かった面を森田さんへ渡し、玄関をきくけた。
自分の類、父の位牌、アルバム、剪定鋏、台所用品を入れた段ボールは、すでに青いテープで印をつけてある。作業員はそれだけを引っ越し用のトラックへ運んだ。
残りは、すべて処分だった。
浩司が自していた革張りのソファが2がかりで持ちげられ、収集へ押し込まれた。価だったと何度も聞かされたオーディオも、ゴルフクラブも、箱のへ放り込まれていく。
子のでは、作業員がきな桐箪笥ので私を振り返った。
「に着物が入っていますが、こちらもよろしいですか」
成式用だと自していた訪問着、茶会で見せびらかしていた帯、私には度も触らせなかった宝箱。子は今朝、「帰るまでに干ししておけ」と命じたばかりだった。
「全部お願いします」
作業員は頷き、着物をきな処分袋へ移した。箪笥は分解され、の具と緒に収集へ積まれた。
通帳や保険証など、第者が処分できないものだけは茶い箱へまとめ、森田さんの会社で保管することになった。