"家族じゃないなら、援助も終わり" 第4話
今度は私が黙った。
1000万円。
そんな話は度もしていない。
「誰が、そんなことを言ったんですか?」
話の相は慎な声で答えた。
「慎太郎様から提されている資計画に記載されています」
数分。
確認用として送られてきたメールをいた私は、画面から目をせなくなった。
そこには確かにかれていた。
《親族援助予定 1000万円》
そのには、さらに見覚えのない記載があった。
《連帯保証予定者 藤由美子》
そして備考欄には、私と彦しからないはずの数字までかれていた。
《預貯 約2500万円》
私は画面を彦へ見せた。夫は最初、かれている内容を理解できないように何度も読み直し、それから「これはどういうことだ」とい声で言った。私にも答えられなかった。
預貯2500万円という数字は、偶然致するような額ではない。私たちが退職の活資として管理している預の計と、ほぼ同じだった。
「慎太郎に話した?」
私が尋ねると、彦は即座に首を横に振った。
「体どれくらいあるか、という話すらした覚えはない」
私も同じだった。
息子だからといって、老資の具体な残までらせる理由はない。過にを買ったの援助や相続について聞かれたことはあったが、そのも「自分たちの老が優先」としか答えていなかった。
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翌朝、の担当者へ改めて連絡し、私は保証のがないこと、1000万円を援助する約束もしていないことを正式に伝えた。担当者は謝罪し、私の確認が取れない以、その提での審査はめられないと説した。
「もうつ確認したいのですが」
私は尋ねた。
「この2500万円という数字は、息子が申告したものですか?」
「申込類はそうなっています」
「証資料まで提されていますか?」
そこについては本以へ詳しい説はできないと言われた。ただ、保証本の同が必な続きまで完しているわけではないため、現点で私に返済義務がじることはないという説を受け、しだけした。
問題は別のところにあった。
なぜ慎太郎が残をっているのか。
考えているうちに、つい当たった。
半、彦が入院しただった。
緊急術というほどではなかったが、数の入院が必になり、私は仕事と病院を往復していた。公共料や保険関係の類を確認するため、慎太郎に度だけ斎からファイルを取ってきてもらったことがある。
そのには。
の残通も入っていた。
私は子へ座り込んだ。
「まさか、あの……」
彦も同じことを考えたらしい。
それでも、見ただけならまだ説はつく。問題は、その数字を半の宅ローン審査で、親の承諾もないまま「使える資産」
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のように記載していることだった。
昼になって慎太郎から話が来た。
私は着信を拒否せずにた。
「母さん、に何言ったんだよ!」
挨拶もなかった。
「事実を言っただけよ。保証になる約束も、1000万円援助する約束もしていないって」
「審査止まったんだぞ!」
「私がらないところで、私のおを1000万円使う計画をてたのは誰?」
話の向こうが瞬静かになった。
慎太郎はすぐに言い訳を始めた。
「最終に相談するつもりだったんだよ。資計画として仮に入れただけだ」
「私の貯額まで?」
「に見えただけだよ」
「斎の類を?」
慎太郎は答えなかった。
私はそこで、美咲の両親についても聞いた。
「昨、美咲さんは『自分の親なら保証になってくれる』と言っていたわね。本当にそうなの?」
また沈黙があった。
「それは……」
慎太郎の声がらかにくなった。
そのの午、答えは別のところから届いた。
美咲の母親から、私に話がかかってきたのである。
「由美子さん、突然ごめんなさい。慎太郎君たち、そちらにも保証を頼んでいたんですか?」
声には戸惑いがあった。
私は逆に尋ねた。
「そちらにも?」
美咲の母はきく息を吐いた。
「うちは先、断ったんです。とても責任を負える額じゃないからって」
私は言葉を失った。
美咲は昨。
「うちの親はく保証になってくれる」
そう言った。
全部が。
しずつ違っていた。
そして美咲の母は、さらにいもよらないことを話した。