"家族じゃないなら、援助も終わり" 第2話
どこのを利用するのか、返済期は何なのか、ボーナス払いを組み込むのか、固定利なのか変利なのか。ところが慎太郎は詳しい部分になると、「そこは美咲が営業のと話している」「に任せている」と曖昧な答えを繰り返した。
美咲は逆に、自信満々だった。
「毎の返済は28万円くらいです。今払っている賃が12万円だからがりますけど、将来資産になるなら賃貸より絶対得です。それに慎太郎もこれから昇するでしょうし、私も悠真がきくなったら勤務を増やせますから」
私はその計算にを覚えた。毎28万円なら336万円で、管理費や修繕積、固定資産税まで加われば負担はもっときくなる。今の収入で活が成りつとしても、病気や失業、教育費の増加など何ものに何が起こるかは誰にも分からない。
「のローンはまだ残っているでしょう?」
私が尋ねると、慎太郎は瞬黙った。
「あと2くらい」
「それも含めては見ているんじゃないの?」
「だから保証がいれば問題ないって言ってるんだよ」
慎太郎の声がしくなった。
美咲も私を見ながら、「お義母さん、慎なのは分かりますけど、普通は親ならこういうに協力しません?」と言った。
普通。
その言葉が妙に引っかかった。
「美咲さんのご両親はどうなの?」
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私が聞くと、美咲はすぐに答えた。
「うちの親は協力するって言ってます」
「保証になるの?」
「必ならなってくれるって言ってますよ」
それなら、どうして私なのだろう。
疑問にったが、そのではそれ以追及しなかった。
彦が「8500万円は俺たちの老まで巻き込む額だ。簡単には決められない」と言うと、慎太郎は骨に嫌になった。
「父さんは黙っててよ。母さんに頼んでるんだから」
その言に、彦の表が変わった。
私は反射に夫の顔を見た。彦は普段ほとんどらないで、慎太郎にも厳しい言葉を使ったことがない。それでも息子から「黙っていて」と言われた瞬、わずかに唇を結んだ。
「慎太郎。お父さんにも関係する話でしょう」
私が言うと、息子はため息をついた。
「だからさ、とも難しく考えすぎなんだよ。今までだって母さんたちにはいろいろ助けてもらっただろ? 今回もその延じゃん」
「延?」
わず聞き返した。
美咲が続けた。
「結婚のも助けてもらったし、悠真にもいろいろ買ってもらいましたよね。だから今度は保証くらいお願いしてもいいかなって。別に実際に払ってもらうわけじゃないんですから」
私はしばらく何も言えなかった。
過の援助が、謝ではなく実績として数えられている。
これまでしてきたのだから。
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これからもして当然。
そういうに聞こえた。
「毎の3万円も、もう5になりますね」
美咲が何気なく言った。
私は驚いて彼女を見た。
援助していることはもちろんっていたはずだが、額と期まで即座にてくることにし違があった。
「ずいぶんよく覚えているのね」
私が言うと、美咲は笑った。
「計に入るおですから」
その答えを聞いた、の奥がえた。
慎太郎は俺のことを信用していないのかと責め、美咲は親なら当然だと言う。けれどの言葉からは、私たち夫婦の活や老を気遣う気持ちがほとんどじられなかった。
「私は保証にはなりません」
しばらく考えた、私ははっきり答えた。
の表が同に止まった。
「8500万円という額はきすぎます。もし今の条件でが貸せないなら、それは度ち止まる理由だといます」
慎太郎の顔が赤くなった。
「母さん、本気?」
「本気よ」
「俺のなんだぞ」
「だからこそ、自分たちで責任を持てる範囲で決めなさいと言ってるの」
その瞬、美咲がさくで笑った。
「ケチですね」
彦が顔をげた。
「美咲さん」
「だってそうじゃないですか。貯もあるし、も持ってるのに、息子夫婦がを買うくらい助けてくれてもいいでしょう?」
私は何も言わず、美咲の顔を見た。
31、介護の現でくの族を見てきた。
親だから。
子どもだから。
族だから。
その言葉を理由に、誰かだけが背負わされ続けている庭もなくなかった。