みかん小説
本棚

"席次表から消された母" 第8話

亮は答えた。

「俺が決める」

その言葉を聞いて。

奈津子は。

しだけした。

は仕事を休んだ。

奈津子が朝を作っていると、珍しく自分から台所へ来た。

「話せるか」

奈津子はを止めた。

で向かいって座る。

は。

真理子へ連絡した理由を。

初めて詳しく話した。

くなった

理をしている

古い母子帳を見つけた。

亮のものだった。

そこには。

産直の真理子の字で。

《よく泣く。でもこの子が泣くと、きてるって分かってする》

かれていた。

は。

その文章を何度も読んだという。

「俺ので真理子は、ずっとを捨てただった」

奈津子は黙っていた。

「でも、それ見た

を組んだ。

「最初から母親じゃなかったわけじゃないって。当たりだけど、初めてちゃんとった」

その

の病気が分かった。

まだ期。

治療すればきな問題になる能性はい。

それでも。

というものを。

より現実に考えた。

「亮が結婚するに、度会わせたいとった」

「それは悪いとわない」

奈津子が言った。

「でも」

は頷いた。

「席だろ」

「うん」

「俺、返してやりたかったんだとう」

「何を?」

「母親の

奈津子はしばらく夫を見た。

「それ、真理子さんに言った?」

「言った」

「何て?」

だけでも、母親として俺の隣に座ったらいいって」

真理子は。

広告

断った。

それでも雅は。

席を変更した。

「何で?」

「奈津子なら分かってくれるとった」

その答えに。

奈津子は苦笑した。

「また私がする提なんだ」

「そういうつもりじゃ」

「25は真理子さんに聞かずにした」

は黙った。

「今回は私に聞かずにした」

「……」

「あなた、自分が正しいとったら、に選ばせないんだね」

夫の表が変わった。

奈津子自も。

言ってから気づいた。

25

は。

息子が定だから。

母親に会わせない。

それを決めた。

今回。

を償いたいから。

実母を母親席へ戻す。

それを決めた。

は逆でも。

方法は同じだった。

「俺は……」

が言いかける。

族を守ってたつもりだった」

「誰から?」

夫は答えられなかった。

奈津子は続けた。

「真理子さんから?」

「……」

「それとも、真理子さんの気持ちをったら、亮があなたを嫌うかもしれないことから?」

が顔をげた。

痛いところだったのだとう。

「俺も怖かったんだよ」

初めて。

そう言った。

真理子が治療を終え。

再び会いたいと連絡してきた

亮は奈津子になついていた。

庭は落ち着いていた。

もし真理子が戻ってくれば。

息子がそちらへくかもしれない。

奈津子が傷つくかもしれない。

る。

自分が責められる。

「全部面倒になるとった」

は言った。

「だから先送りした」

気づけば。

会わせる方が難しくなった。

広告

「悪い父親だな」

が呟いた。

奈津子は首を振らなかった。

慰める気になれなかった。

「悪かったとうなら、私じゃなくて亮と真理子さんに言って」

「奈津子にも」

「私は別の話」

夫が見る。

奈津子はく息を吐いた。

「亮のことだけじゃないから」

25

夫婦だった。

でも今回。

自分がらないことがすぎた。

養育費。

調

真理子。

そして。

夫の病気さえ。

「あなた、私を族として必としてたのかな」

「当たりだろ」

「何として?」

は答えようとした。

「妻として」

「妻って何?」

「何って……」

奈津子はし笑った。

「亮を育てる?」

夫の顔が固まる。

「お義母さんの病院へ?」

「違う」

える?」

「奈津子」

「じゃあ、私が何を考えてるかってる?」

は黙った。

奈津子自も。

気づいていなかった。

夫婦は。

く続いているだけで。

分かりっているとっていた。

「結婚式が終わったら」

奈津子は言った。

れて暮らしたい」

が顔をげた。

婚?」

「まだ決めてない」

「何で今」

奈津子は。

その言葉にし笑った。

「25『今じゃない』って言ってきたからでしょう」

は。

何も言えなかった。

結婚式の3

亮と結は式へ向かった。

奈津子も真理子も呼ばれた。

も。

さな打ちわせに。

5が集まった。

ウェディングプランナーはし緊張していた。

無理もない。

郎。

婦。

父。

育ての母。

実母。

結婚式直に。

族構成が突然変わったのだから。

「席次ですが」

亮がいた。

しいした。

郎側の親族卓。

奈津子。

真理子。

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: