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"席次表から消された母" 第6話

真理子へ連絡した。

度。

母親の席へ戻してやりたかった。

「それで私をどかすの?」

奈津子が聞いた。

「どかすって言うなよ」

「同じでしょう」

「真理子から25取ったんだ。せめてくらい」

奈津子は夫の顔を見た。

そして。

しくなった。

このは。

何も分かっていない。

25

真理子に聞かず。

母親の席からした。

今度は。

奈津子に聞かず。

その席を返そうとしている。

やっていることは。

同じだった。

「雅

「何だよ」

って、子じゃないよ」

夫が眉を寄せた。

「空いたら別のを座らせて、返したくなったらまた入れ替える。そんなことできないの」

その夜。

奈津子は初めて。

ではなく。

亮が昔使っていた部で眠った。

結婚式まであと6

奈津子はもう度、真理子に会った。

今度は喫茶ではなく、真理子が働いている美容の定休けてもらった。

さなだった。

子が3脚。

鏡。

観葉植物。

壁には常連客からもらったらしい写真や絵葉が貼られている。

「このは、急にいろいろ見せてすみませんでした」

真理子が言った。

奈津子は首を振った。

らない方がよかったとはってません」

真理子へ。

で見つけた23通のを見せた。

真理子は通。

触れるように確認した。

「本当に残ってたんですね」

「ごめんなさい」

奈津子は言った。

真理子が顔をげた。

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「どうして奈津子さんが謝るんですか」

「私、亮に言ってました」

奈津子は逃げずに話した。

「あなたは別のを選んだって」

真理子は黙った。

「捨てたっていう言葉は使わなかった。でも、は同じだったとう」

「雅さんからそう聞いたんでしょう」

「それでも、私のから言った」

真理子はすぐには答えなかった。

やがて。

「私も奈津子さんを悪いにしてました」

と言った。

奈津子が見る。

「亮に会えない、きっとしい奥さんが嫌がってるんだってった」

「……」

「雅がそう言ったわけじゃない。でも、その方が自分には楽だった」

真理子は苦笑した。

らない女を悪者にすれば、自分が息子に会えない理由を説できたから」

は。

初めてし笑った。

おかしな笑いだった。

25

互いをらず。

互いを像だけで嫌っていた。

「私は、亮を置いてました」

真理子は改めて言った。

「病気だったとはいえ、それは消えない」

「……」

「予定していた面会にけなかったことも2回あります。度は怖くなって駅から帰りました」

奈津子は黙って聞いた。

「だから、全部雅さんや文さんが悪いって言うつもりはありません」

真理子は鏡越しに自分を見た。

「私もかった」

「私も」

奈津子が言う。

「何が?」

「聞かなかった」

亮がさい頃。

奈津子は度。

実母について尋ねたことがある。

「会いたい?」

亮は首を振った。

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だから。

それで終わらせた。

えば。

5歳や6歳の子どもが。

周囲のと違う答えを簡単に言えるわけがない。

「でも奈津子さん」

真理子が言った。

つだけ、あなたにってほしくないことがあります」

「何?」

「亮があなたを母さんって呼んでること」

奈津子は驚いた。

真理子はし笑った。

「最初に聞いたは、正直苦しかったです」

「……」

「でも今は、その呼び方をやめてほしいとはいません」

その言葉に。

奈津子の胸が詰まった。

「私、母親じゃないんです」

わず言った。

真理子が眉を寄せた。

「何言ってるんですか」

「法律も、違う」

それも。

今回初めてきく識したことだった。

結婚当初。

奈津子は雅へ言ったことがある。

亮と養子縁組をした方がいいのではないか。

は。

「今はやめておこう」

と答えた。

実母との関係。

の反対。

亮の混乱。

いくつか理由を挙げた。

そして。

そのまま。

25が過ぎた。

がなくても族だとっていた。

でも今。

夫は平然と、

《本当の母親》

と言った。

「私、何だったんでしょうね」

奈津子が呟くと。

真理子は即座に答えた。

「それを私に聞かないでください」

奈津子が顔をげた。

「私は亮を産んだ。でも25育ててない」

真理子は言った。

「奈津子さんは産んでない。でも25育てた」

を置いた。

「どっちかだけ本物にしないと駄目なんですか」

奈津子は返事ができなかった。

そのの帰り。

亮から話が来た。

「母さん、真理子さんに会った?」

「うん」

「父さん、何かってるけど」

「亮」

奈津子は歩を止めた。

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