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"面接官の誤算" 第7話

佐野も途でそれに気づいたらしい。

言葉の勢いが急にくなった。

兄は眉を寄せたものの、に責めることはしなかった。

「佐野さん、話はそこじゃありません」

静かな声だった。

だからこそ、内の全員が兄へ線を向けた。

「採用基準が厳しいことを問題にしているんじゃない。学をする方針なら、会社としてな理由を説し、最初から基準を設定すればいい。ただし庭環境を侮辱したり、自分の好みを会社の基準だとい込んだりすることは別問題です」

兄は俺の最終面接についてまとめられた記録を指で示した。

「面接に複数回あくびをする。応募者が話している最に別の資料を見る。質問への回答とは関係なく学と庭環境を嘲笑する。そして、の面接官の見を聞かずに面接を打ち切る。これのどこが厳正な採用なんですか」

佐野は「言い方がかったことは認めます」と答えた。

「でも、それくらいで――」

「それくらい?」

兄の声がくなった。

佐野はを閉じた。

親会社のコンプライアンス担当者が、別の資料を机へ置いた。

俺の面接、兄たちは過都アドバンスの選考を受けたのうち、連絡能な応募者へ聞き取りをっていた。すでに会社へ相談を寄せていただけでなく、途で辞退した採用になったにも範囲を広げている。

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そこで同じような話がてきた。

方の学じゃ話にならない」と言われた。

父親の職業を聞かれ、笑われた。

「その齢で独なのは問題があるのでは」と言われた。

既婚女性には「入社してすぐ妊娠されたら困る」と発言した。

さらに、面接だけではなかった。

事部内部でも。

佐野の評価方法に。

満を持つ社員が。

なくなかった。

担当者が推薦した候補者を理由も示さず落とす。

反対見をした部案件からす。

会議で学歴を持ちして社員を比較する。

それらについて、複数の証言が集まっていた。

「こんなの、部の逆みでしょう」

佐野は吐き捨てるように言った。

兄は静だった。

「だから証言だけで判断していません」

次にされたのは、メール、社内チャット、評価記録だった。

佐野が。

自分で。

残していた。

言葉。

そこには。

逃げようのない。

記録が。

並んでいた。

社内チャットには、佐野が部へ送ったメッセージが複数残っていた。応募者について「この学じゃ客先にせない」「母子庭なら面倒なタイプかもしれない」といたものまであり、事担当者が異議を唱えると、「採用の決定権は俺にある」と返している。だけなら否定できたかもしれないが、自分自が文字に残してしまっていた。

さらに問題だったのは、佐野が応募者に対してだけ横柄だったわけではないということだった。

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事部の若社員が採用方針へ疑問を示した際、担当からされたケースがあり、別の社員は会議学を持ちされて侮辱されたと訴えていた。体調を崩して休職した社員もおり、親会社側はすでに部専を含めて確認をめていた。

それを聞いて、俺のにあったりの種類がし変わった。

俺は度面接で侮辱されただけだ。

終われば。

あの会社から。

れることができた。

しかし社員たちは。

佐野と。

働いていた。

俺が1も耐えられなかった態度を。

何か

受けていたが。

いたのかもしれない。

々、面接のことで何が分かるっていうんです」

佐野は苛った様子で言った。

「応募者なんて会社のを何もらないでしょう」

「その通りです」

兄は頷いた。

「だから面接だけで判断していません」

親会社はすでに数週から、都アドバンスの管理体制全体について調査チームを入れていた。採用部だけでなく、退職者の聞き取り、残業記録、内部通報の処理状況、管理職への教育体制まで確認しているという。

そこで見つかったのは。

佐野だけの。

問題ではなかった。

から内部通報窓へ相談が入っているのに、分な確認をせず「当事者同士で解決した」と処理した記録があった。事部である佐野に関する相談を、同じ事部内で処理するという構造そのものにも問題があり、相談した社員が逆に利益を恐れて取りげたケースまであった。

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