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"花嫁が追い出した親友" 第6話

美智はさらに続けた。

「私、このに襲われそうになったの」

の空気が止まった。

俺まで理解するのに数秒かかった。

「何を言ってるんですか」

美智の友たちを見る。

俺をここへ連れてきたたちだ。

当然、今の話が嘘だとっている。

だが誰もかなかった。

かは目をそらした。

の父親がい声で尋ねた。

「どういうことなんだ?」

美智は泣くような仕を続けた。

「私が結婚するのが気に入らないみたいで……」

「ありえない」

が即座に言った。

美智が顔をげる。

「え?」

「圭がそんなことするわけない」

迷いのない声だった。

俺はその言に救われたような気がした。

も付きってきた親友だからこそ、陸は俺の説を聞くから信じてくれた。

しかし同に、結婚式当にこんな騒ぎになったことへの申し訳なさも押し寄せた。

「陸。俺はもう帰る」

「待てよ」

「披宴にはないって言っただろ。祝いだけ言いたかったんだ」

美智が俺を指さした。

「あんたがいると品格ががるのよ!」

も両親たちも固まった。

美智はを止められなくなったように続けた。

「障害者はていって! せっかく名なたちも来るのに、子のが親友なんてられたら陸さんまで変な目で見られるでしょ!」

俺は美智を見つめた。

それ以話しても無駄だと分かった。

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「分かった」

俺はく答えた。

が振り返る。

「圭?」

「俺はていくよ」

美智の顔に、瞬だけ満そうなが浮かんだ。

それを見た、俺ので何かが決まった。

の父親はすぐに美智を止めようとした。

「美智さん、今の言い方はあまりにも――」

「私は陸さんのためをって言ってるんです!」

美智は引かなかった。

自分の考えが正しいと信じているようだった。

美智の両親も困惑していた。

母親が「今は結婚式なのよ。落ち着きなさい」と腕を取ろうとしたが、美智はそれさえ振り払った。

俺は子の向きを自分で変えた。

「陸、悪い。結婚式にはない」

「待ってくれ」

た。

「美智が変なこと言って本当に申し訳ない。たぶん、いろいろなって気持ちが定になってるんだ。マリッジブルーなのかもしれないし」

「マリッジブルーだろうが何だろうが、を傷つけていい理由にはならない」

俺がはっきり言うと、陸は言葉を失った。

俺自、言いすぎたとはわなかった。

事故に遭ってから様々な言葉を受けてきた。

だからの無理解なら流すこともできる。

だが美智は違う。

俺の子を理由に式への席を拒み、目当てだと決めつけ、障害者だから助けてもらえるとうなと言い、最には襲われたという嘘までついた。

これを「緊張していた」

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で片づけることはできなかった。

は苦しそうに美智を見た。

「美智、本当にそんなこと言ったのか?」

「私はあなたのためをって――」

「聞いてるのはそこじゃない」

の声がくなった。

美智は黙った。

数秒、突然俺へりを向けた。

「何なのよ! 陸さんに余計なこと吹き込まないで!」

「俺はまだ何も説してない」

「だったら、さっさと帰ってよ!」

俺はさく息を吐いた。

「今帰るよ」

それでも美智のりは収まらなかった。

「それから、陸さんとももう関わらないで」

俺はきを止めた。

「何?」

「私のためをうなら、陸さんもこのとは縁を切ってよ」

美智は陸の腕を掴んだ。

「結婚したら庭を番にするものでしょ。昔の友達なんていつまでも必ないじゃない」

は信じられないものを見るように美智を見つめた。

俺は胸ので何かがえていくのをじた。

式へるなというだけなら、俺が引けば終わる。

だが親友との関係まで切れと言われれば話は別だった。

それでも陸が美智との結婚を選ぶなら、俺が無理に残るわけにはいかない。

結婚は陸だ。

俺が原因で庭が揉め続けるのも望んでいなかった。

俺は陸へ向き直った。

「おが美智さんと結婚するなら、俺とは縁を切った方がいいみたいだな」

の目がきくいた。

「何を言ってるんだよ」

「美智さんがそう望んでる。俺がいることでお庭が壊れるなら、俺はれる」

「ふざけるな」

が声を荒らげた。

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