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"「田舎者」と見下した婚約者を実家へ招いたら、態度が一変した" 第7話

が滑るようにし、窓のの景が次第に見慣れた故郷の景へと変わっていく。

しばらくったきな造りのをくぐり抜けたところで、私は部座席のに声をかけた。

「着きましたよ」

すると、はキョロキョロと窓のを見回し、困惑したように声をげた。

「えっ、どこ? まだしか見えないだろ?」

「そうよ、まだ着いてないじゃない」

の目には、ただの鬱蒼とした並が続いているように見えているのだろう。しかし、はすでに敷の正を通過していた。

「もう敷に入っているんですよ」

「えっ!? ここ、もう敷なの!?」

「はい。ここから玄関までもうります。敷が広くて玄関までいのが変なんです」

窓の両側に広がるい緑を眺めながら、希さんが呆然と呟いた。

「まるで……森のみたいだな」

「そうなんです。庭師さんが毎も入って入れをしてくれているんですけど、広すぎて追いつかないくらいで」

私の言葉に、お母さんは引きつった笑みを浮かべ、張った声で言った。

「え、田舎だもの……が余ってるだけだから、別に珍しくないんじゃないの……?」

どうしたのだろう、お母さんの声が微かに震えている。酔いでもしてしまったのだろうか。

やがてが巨な平建てののエントランス寄せに滑り込み、した。

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りたお母さんは、をポカンときくけたまま、目のにそびえで洗練された邸宅を見げて固まっていた。

「お母さん、丈夫ですか? お加減でも悪いですか?」

配して顔を覗き込むと、お母さんはかすれた声で呟いた。

「いや……ちょ、ちょっと……これが、あなたのご実なの……?」

「はい! 最建て直したばかりなので、まだ設備もしいんですよ」

私の隣で同じように顎がれそうな顔をしていた希さんが、震える声で呟いた。

「で、でかい……」

「建坪は百坪ほどありますが、平建てなのでしたことないですよ。部数がくて迷みたいで楽しいです」

私の説を聞いたお母さんは、必に平静を装いながら「ふ、広くてきいってだけね……」と呟いた。

玄関の巨な引き戸が静かにくと、から品な着物姿の女性がすっと現れ、々とげた。

「お嬢様、お帰りなさいませ」

女性が私の荷物を恭しく受け取るのを見て、希さんが驚愕の表で尋ねてきた。

「だ、誰……!?」

「お伝いのみちさんよ」

「お、お伝い……!?」

希さんとお母さんは、礼儀正しく控えるみちさんの姿をまじまじと見つめた。私はみちさんを紹介した。

「みちさんは、私がさい頃から料理や裁縫、着付けにお、それにバイオリンまで何でも教えてくれた私の先でもあるんです」

それを聞いた希さんは、喉を鳴らしながら呟いた。

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「そ、そんなに教わってたなら……テーブルマナーがについてて当然だな……」

お母さんは悔しそうに顔を歪め、希の肩を突いた。

「田舎だし、お伝いさんくらい珍しくないわよ!」

「か、母さん、田舎ってお伝いさんがいるのが普通なのか……?」

「うるさいわね! みっともないわよ、私の息子ならシャキッとしなさい! 所詮は田舎者よ、見栄を張ってるだけよ!」

の様子を見守りつつ、私はるく声をかけた。

「さて、移でお疲れだとはうのですが、お約束していたルームツアーにきましょう! 何も隠すつもりはありませんので、全部見ていってくださいね」

私はを連れて、い廊を歩き始めた。

「まずは、父の自の掛け軸コレクションです。この掛け軸には百万円の値がついているそうですよ。そしてこちらが最の防音シアタールーム、隣がヒノキ造りのサウナと、プライベートジムになっています」

さらに廊むと、頑丈な子ロックのついたな扉があった。

「あら、ここは斎かしら? 鍵がかかっていますね。また父が増築したみたいです。実に帰ってくるたびにしい部が増えているんですよね」

私の案内を聞きながら歩いていた希さんが、青ざめた顔で私の袖を引いた。

「ま、まゆちゃん……君、実は普通だって言ってたよな? こんな豪邸で普通なんて絶対に嘘だろ!? 持ちなのか!?」

私は議にって首をかしげた。

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