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"「田舎者」と見下した婚約者を実家へ招いたら、態度が一変した" 第2話

格」

「……え?」

私はカップを持とうとしたを止め、目を丸くした。唐突な言葉のがまったく掴めない。体何が格なのだろう。ということは、格のもあったのだろうか。困惑する私を見て、希さんはテーブルに肘をつき、得げに種かしをした。

「君を評価してたんだよ」

「評価……? どういうこと?」

私が問い返すと、彼は当然のことのように指を折りながら並べてた。

「料理もそこそこできて、部も綺麗好き。今のテーブルマナーも全く問題ない。質素で控えめだけど、奥さんにするなら、これくらいが番好ましいからね」

その言葉に私が固まっていると、希さんはスーツの内ポケットからさなのひらサイズのベルベットの箱を取りした。そして、驚きで目を見張る私の目ので、パチンと蓋をけてみせた。には、品な輝きを放つリングが収まっていた。

「結婚してほしい」

真剣な差しで差しされたその言葉に、先ほどまでの違は吹きんでしまった。やっぱりプロポーズだったのだ。私は目を輝かせ、込みげるびに胸を震わせた。希さんは穏やかな顔で私のを取り、薬指にきらめく指輪をそっとはめてくれた。

「俺の親に紹介したいんだ。実に来てほしい。母さんに会ってくれるよね?」

希さんの優しい瞳に見つめられ、断る理由などどこにもなかった。

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私は胸いっぱいのいできく頷き、の薬指でる指輪をおしそうに眺めた。

指輪を眺める私に、希さんは穏やかな調で自分の庭環境について語り始めた。

彼には父親がおらず、母親のつで育てられたのだという。両親は彼がの頃に婚し、母親はにたったでダイエット品の会社をげた。血のにじむような努力の末に売を伸ばし、今では業界でもトップクラスの名度を誇り、もの従業員を抱える敏腕女社として成功を収めているのだそうだ。

「母さんには、母さんだけがる特別な商売の極があるらしいんだ」

誇らしげに語る希さんの言葉を聞きながら、私はまだ見ぬ彼のお母さんにいを馳せた。女つで会社をげ、成功させたい女性。体どんな素敵ななのだろう。お会いできるが今からとても楽しみだった。

挨拶には、あっというにやってきた。

結婚の挨拶などで初めての経験だ。失礼のないようにしなければと、朝から入りにだしなみをえた。いつも会社に着ていくよりもしだけ品な、落ち着いたいのワンピースを選び、玄関先で靴の脱ぎ履きにもたつかないよう、脱ぎやすいパンプスを選んでを通した。

私自希からもよく言われる通りの然で、しおっちょこちょいな自覚がある。

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粗相をして彼のお母さんに嫌われないようにしなければと、目へ向かう臓が鐘を打っていた。

級マンションが建ち並ぶエリアを並んで歩いていると、隣を歩く希さんが私の様子を覗き込んできた。

「もしかして緊張してる?」

彼に無駄な気遣いをさせたくなくて、私は無理に角をげて嘘をついた。

「ううん、全然」

すると希さんは、ふっと吹きすように笑った。

「嘘つけ。気づいてないのか?」

「何が?」

「顔が張ってるし、歩き方がぎこちないよ。いつもの君みたいに笑ってよ」

からかうように笑う彼の顔を見て、私もわずつられてふふっと笑ってしまった。その瞬、肩にぎゅっと入っていた力が抜け、全がふっと軽くなるのをじた。

「ごめんなさい。本当はすごく緊張してるの。ヒールのある靴を履くのも久しぶりで……」

「謝ることじゃないよ」

「私、ドジだから、お母さんので粗相したらどうしようとって」

を吐する私に対し、希さんは優しく私の肩にを置き、頼もしい笑顔を見せてくれた。

丈夫だよ。君が俺の婚約者なら、俺の母さんも絶対に気に入るよ」

『婚約者』という言葉を彼のから直接聞かされて、急に恥ずかしさが込みげ、頬がくなった。またし緊張が戻ってきたけれど、彼の優しい差しを見つめていると、ささくれった気持ちが議と落ち着いていく。

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