みかん小説
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"「田舎者」と見下した婚約者を実家へ招いたら、態度が一変した" 第1話

私の名は、まゆ。今歳になる。を卒業したあと、学のためにの田舎町から京し、デザインの専分野を学んで都内のデザイン会社に就職した。京に来てから何経っても、朝夕のすし詰め状態の満員にはどうしても慣れそうにないけれど、任される仕事にはやりがいをじていたし、自分だけの頃なワンルームで送る暮らしも、それなりに満喫していた。

私には、付きってちょうどになる恋がいる。名は、希(こうき)さん。会社の頼れる先輩でもあった。真面目で仕事には厳しいけれど、理尽に鳴り散らすお局社員からさりげなく庇ってくれたりと、周囲への気配りができる優しいだ。飾らない素朴なところや、どこかし抜けている然な性格が好きで、私は彼に惹かれていた。「まゆちゃんのそういう素朴で控えめなところがいいよな」と、彼はいつも私の装やしい振るいを褒めてくれた。私にとって、彼はいいところばかりの自の恋だった。

そんなあるの夕暮れ、オフィスの自席でパソコンを片付けていると、希さんが私のデスクの横に歩み寄り、し改まった表で声をかけてきた。

「まゆちゃん、今事な話があるから、緒に事にかないか?」

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私は驚いて顔をげた。普段のデートといえば、私の質素なアパートに彼がやって来て、私の料理をべたがるのが定番だったからだ。それなのに、わざわざを予約してに誘ってくるなんて、体どうしたのだろう。

胸の奥がさくねた。わざわざ予約して改まった事なんて、もしかしてプロポーズなのだろうか。まだ付きってだし、期待するのはいかもしれないけれど、どうしても胸が鳴ってしまう。

を過ぎて会社をた私たちは、夜のへと繰りした。希さんのを歩く背を追いかけながら、私は期待と緊張で鼓を速めていた。やがて彼がを止めたのは、見るからに級そうな佇まいのレストランのだった。洗練されたなエントランスをにして、私はわず嘆の声を漏らした。

「わあ……すごくおしゃれなおですね」

すると、横にった希さんが私の顔を横目でじっと見ろし、声をひそめて言った。

「今はフルコースなんだ。君、こういうおでも丈夫?」

その声には、どこか私の反応を値踏みするような響きが含まれていた。私はし戸惑いながらも、彼をさせようと精杯の笑顔を作って頷いた。

「うん、丈夫だよ。私、べ物の好き嫌いはないから」

内にを踏み入れると、背筋の伸びた仕係が恭しく私たちをテーブル席へと案内してくれた。

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いつもと違う希さんの探るような線に微かな居の悪さをじつつも、運ばれてくる料理に目を奪われた。きなグラスにいワインが注がれ、贅沢な余を残したきなお皿の央に、の繊細な料理が美しく盛り付けられて運ばれてくる。

ナイフとフォークをに取り、に運ぶ。自分では絶対に作れないようなみのある議なソースがかかっていて、何とも言えない品な美しさが広がった。

しかし、事をめるも、正面に座る希さんは料理をわうというより、私のきや姿勢をじっと観察するように見つめていた。カトラリーの扱い方、ナプキンの使い方、元を拭う仕に至るまで、その線は度も私かられない。あまりの線に、私はフォークを置き、首をかしげて尋ねた。

「あの……どうかしたの?」

希さんは線を逸らさず、く答えた。

「いや、なんでもないよ」

その真剣な差しを見て、私は(もしかして、プロポーズのタイミングをじっと待っているのかしら)とい直した。コース料理がすべて終わるに、私の胸は期待と緊張で今にも張り裂けそうになっていた。

やがてメインディッシュの皿がげられ、らしいデザートプレートとコーヒーがテーブルに運ばれてきた。その瞬希さんは満そうに角をげ、満面の笑みを浮かべてこう言った。

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