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"「俺の子じゃない」と言った夫へ、99.999%の鑑定結果を見せた日" 第5話

わず、点灯した液晶画面が界に入ってしまう。 そこに表示されたメッセージのプレビュー。 『昨は楽しかったね♡ 今夜もく会いたいな♡』という甘ったるい文面と、無数に並んだハートの絵文字。

「……え?」

私はそのち尽くし、声を失った。

それから数。私は産婦科の暗い診察で、再び言葉を失うことになる。

「妊娠ですね。おめでとうございます、順調ですよ」

カーテンの向こうから聞こえた医師の穏やかな声。 所は所の産婦科。ここ最、来るはずの理が来ていないことに気づき、頃の過度のストレスで周期が乱れているのだろう、のため薬でももらおうとって受診したのが通院の理由だった。 それがまさか、妊娠の発覚という結果になるとは。私は診察台ので完全に呆然自失となった。

だが、当たりはある。 あれは数週、慶が珍しく覚になるほどベロベロに酔っ払って帰ってきた夜のことだ。 玄関先で倒れ込む夫を必に介抱し、寝のベッドまで引きずっていった際の度きりの来事。 タイミングとしては、違いなくあの夜しかない。 まさか、あの回で授かることになるとは。

しかし、驚きがった、胸の奥底からじわじわと温かく巨な歓が湧きがってきた。 子供ができたこと自体は、何物にも代えがたく嬉しい。

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うわあ……私もついに、母親になるのだ。

産婦科をた帰り、私の取りは羽がえたように軽かった。 だが、の柔らかな差しを浴びながら歩く私の脳裏に、に数に目撃した夫のスマートフォンの画面が蘇る。 問題は積みだ。 夫の怪しい、義母たちの嫌がらせ……。 けれど、もう私体ではない。どんな困難が待ち受けていようと、この命を守るために乗り越えていかなくてはならない。 母はし、だ。 エコー写真に写る、まださな豆粒のような姿だったけれど、私の網膜にしっかりと焼きついたしいが子の輪郭。 私はまだ平坦なお腹にそっと両を当て、く気を入れた。

そのの夜も、案の定夫の帰りは遅かった。 液晶画面には『遅くなるから先に寝てて』の素っ気ない文字。 私はリビングのテーブルの央に、役所でもらってきたばかりの真しい母子健康帳を、そっと置いておいた。

翌朝、起きてリビングへ向かうと、またしてもいつ帰宅したのか分からない夫が卓に座っていた。 だが、そのにはいつものパンではなく、私が置いておいた母子帳が固く握られていた。

「……えっと、何これ?」 「母子帳だよ」 「いや、それは見れば分かるんだけど……誰の?」 「私以に誰がいるの?」 「え、じゃあ……つまりサツキが妊娠してるってこと?」

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「そうだよ。私たちの赤ちゃんが来てくれたんだよ」

サプライズの成功を確信し、私は満面の笑みを浮かべた。 どれだけ驚き、どれだけんでくれるだろうかと、胸をワクワクさせて夫の表を見つめた。

だが、慶から漏れたのは、私の予を遥か斜めに裏切る、酷極まりない言葉だった。

「……お、浮気してたのか?」

その瞬、私のが真っになり、目が点になった。

「な……何言ってるのよ! 浮気なんてしてない! この子は正真正銘、私とあなたの子よ!」 「俺は記憶にない! 何もしてないのに子供ができるわけないだろうが!」 「あのね、あなたは酔してて覚えてないかもしれないけど――」 「ふざけんな!」

は激昂し、母子帳をテーブルのに叩きつけた。

「おには底失望したよ。産むなら勝にしろ! 俺はらんからな!」

んでくれると信じて疑わなかった私を置きりにして、夫は声を響かせながらしていった。 そしてそのを境に、慶は「実で暮らす」と言い残し、度と自宅へ帰ってこなくなったのである。

こうして私は、妊娠初期からたったで、孤独な妊婦活を送ることになったのだ。

季節は巡り、数ヶ。 静まり返った総病院の分娩に、力く、どこまでも澄み渡った産声が響き渡った。

「おめでとうございます! 元気な女の子ですよ!」

助産師さんのるい声と共に、汗と涙でぐしゃぐしゃになった私の胸元へ、まれたばかりの温かい赤ん坊がそっと差しされた。

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