みかん小説
本棚

"「俺の子じゃない」と言った夫へ、99.999%の鑑定結果を見せた日" 第4話

「な、なんですって!?」

痛烈な急所を突かれたユカさんは、顔を真っ赤にしてソファーからね起きた。 に散々嫌を浴びせるくせに、自分が図を突かれると烈のごとく憤慨するのだから、どれだけ都のいい性格をしているのだろう。

私個としては、結婚せずに独貴族を謳することも、子供を持たない選択をしてきる夫婦のあり方も、それぞれの自由であり尊されるべきだとっている。 性別など関係なく、自分が選んだを誇りを持ってきればいい。 だが、理由もなくを剥いて攻撃してきた相に対しては、相応の言葉を撃ち返してやるのが私の流儀だ。

プンスカとり狂う義妹の横で、カップ麺を平らげたばかりだというのに、義母が今度はに包まれた菓子をに運びながら言った。

「ちゃんと病院にはってるの? 専の検査とか受けた方がいいんじゃないの?」 「応検査は受けましたが、夫婦ともに何の問題もありませんでした。……てか、そのチョコ、どこからしたんですか?」 「蔵庫よ」

蔵庫。やはりそうか。 私が激務のの楽しみに取っておいた、デパートで買ったしおい限定トリュフチョコレートではないか。

「あなたねぇ、息子にされる妻の努力をしてるの? 私なんてね、くなったお父さんからされてされて困っちゃうくらいだったのよ。

広告

だから子供だってすぐにもできたのよ」 「やだな、お義母さん。冗談はあの世にってから言ってもらえますか?」 「なんですって!?」

私はっているのだ。の義父とお義母さんの夫婦仲が、完全にえ切っていたことを。 結婚の挨拶に伺った際、義父と義母のに漂っていた空気は、極か極かというほどの極寒の絶対零度だった。会話どころか線すら交わさず、互いに軽蔑しっていた姿を私はこの目で見ている。 どの面をげて夫婦のを説いているのか。

「まあ、私たちの夫婦仲には何の問題もありませんので、余計なお気遣いは無用です」

私はニッコリと完璧な営業スマイルを貼り付けてそう言い放つと、仕事部のドアをバタンと閉め、内側から鍵をガチャリと回した。 何のためにって、邪魔されずに仕事をするためである。 毎飽きもせずやってきては、勝い散らかし、寝転がり、孫はまだかとプレッシャーをかけてくる義母。そしてそれに便乗するぐーたらな義妹。 子供ができない最の原因は、この連から受ける耐え難いストレスのせいなんじゃないかしら。

翌朝、ベッドから抜けしてリビングへ向かうと、の慶がすでに卓でパンをかじっていた。

「おはよう。昨夜も遅かったんだね」 「ああ……付きいでな。

広告

軒目くらいからマジでダルかったよ」 「そっか、変だったね」

ここ最、夫の帰宅が異常なまでに遅い。 私が仕事の疲れで眠りについてから帰ってきて、翌朝は私よりく起きてる。これだけ連遅いのに、よく体力が持つものだと議にっていた。

「ここんとこずっと続いてるね。今週なんて度もで夕飯べてないよ」 「ああ、まあな。どうにも古臭い取引相でさ。『接待こそが商談を成させる鍵だ』なんて昭のノリで言ってくるから、超疲れるわ」 「本当に変だね……」

私が卓の子に腰掛けると、慶は残りのパンをに放り込み、慌ただしくがった。

「ごちそうさん。それじゃ、ってくるわ」 「ってらっしゃい、気をつけてね」

バタバタと音をてて玄関へ向かい、ドアが閉まる。 夕飯を緒にべるどころか、々のまともな会話すらろくに交わせていない。 こんな活状態で、どうやって子供を望めというのか。いため息がから漏れそうになる。

慌ただしくった夫を見送った、ふとリビングのテーブルに目をやると、慶のスマートフォンが無造作に置きっぱなしになっていた。

「慶ったら忘れてる……今から追いかければ、まだマンションのエントランスでうかな」

私はとっさにスマートフォンを掴もうとを伸ばした。

だが、私の指先が画面に触れるよりもわずかにく、机のの端末がヴヴッと激しく震えた。

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: