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"車に私の席はなかった" 第22話

「残ながら、私が振り込んだあの1200万円は、の代としては円も使われていません」

私は真実を突きつけた。

「あのは全額が宅ローンで賄われる、フルローンという形で契約されていました」

私は直哉の目を見た。

「あなたの名で組まれた莫な借だけで、あのは建てられていたのですよ」

直哉は信じられないというように目を見き、隣に座る妻の顔を弾かれたように振り返った。

「絵理、どういうことだ?」

直哉は問い詰めた。

「母さんのおは、にしたんじゃなかったのか?」

絵理は真っ青な顔で唇を震わせ、父親の背ろに隠れるように線を泳がせている。

「そ、それは……」

絵理はしどろもどろになった。

「その、お義父さんがしおの処理を夫した方がいいって言って……」

そのしどろもどろな言い訳が、直哉のにあった妻への信頼を完全に打ち砕いた。

私は最類、すなわちの振り込み細と資の流れを示す調査をちゃぶ台の央に置いた。

「私が指定された信用庫に振り込んだおは、数に別の座へ全額移されていました」

私は説した。

「振り込み先は、そこにお座りになっているお義父様の会社、桜産の法座です」

私はさらに事実を突きつけた。

「名目は『宅購入のためのコンサルタント費用』という、実体のない自然なものでした」

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私は酷に結論づけた。

「つまりあなたたちは、私の老を最初から自分たちの会社の運転資として横領したのです」

「違う!」

絵理の父親がを乗りして叫んだ。

「それは横領なんかじゃない。正当なコンサルタント料だ!」

彼が叫んだが、その声はひどく擦り、部に虚しく響いただけだった。

「正当な費用であるなら、なぜの持ち主である息子にその事実を隠す必があったのですか?」

私は歩も引かずに言った。

「そしてなぜ私を認症に仕げ、急いで施設へ隔しようとしたのですか?」

私は彼らを睨みつけた。

「おを奪った事実を隠蔽するために、私のそのものを完全に消しろうとしたのでしょう」

私の静かで酷な追及に、絵理の父親は言葉を失い、顔を歪めて押し黙った。

絵理の母親はすでに完全に戦を喪失し、顔を両で覆ってさく震え始めている。

そして直哉は、自分がいかに愚かで惨めなピエロであったかを悟り、呆然と井を見げていた。

自分が妻の族に利用され、莫な借だけを背負わされた事実。

さらに、その過程で自分をしてくれていた実の母親を酷に捨ててしまったという、取り返しのつかない罪。

「母さん、俺は本当に何もらなかったんだ」

直哉のから絞りすように漏れた言葉は、私の胸の奥にたいを吹き込ませた。

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らなかったからと言って、あなたが私にした仕打ちが許されるわけではありません」

私は突き放した。

「あなたは私からを取りげ、事の奴隷として扱い、最にはなゴミとしてから追いしたのです」

私は直哉の目を見据えた。

「おの真実をらなかったとしても、あなたのにあった私の軽蔑は紛れもない本物でした」

私のその言葉は、直哉のに最撃としてく突き刺さったようだった。

彼は両で顔を覆い、子供のように声をげて泣き崩れ始めた。

しかし私はその涙を見ても、しもかわいそうだとうことはできなかった。

、私が流し続けた孤独な涙に比べれば、彼の流す涙などあまりにも軽すぎる。

私はちゃぶ台の端にを置き、逃げのないに向かって静かに言い渡した。

「すでに私の代理を通じて、あなた方の正な座の凍結続きもめています」

私は宣告した。

「1200万円の返還請求はもちろんのこと。私を騙して精神苦痛を与えた慰謝料も請求します」

私はさらに追い詰めた。

「もしこのでしらばくれるつもりなら、私は迷わず警察へき、詐欺と横領であなた方を刑事告訴します」

私は彼らを見ろした。

「証拠は全て揃っていますし、裁判になればあなた方の会社も無傷では済まないでしょうね」

私はたく笑った。

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