みかん小説
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"車に私の席はなかった" 第18話

彼は続けた。

「もし絵理さんの父親がを売ろうとしていたなら、相は確実にを引きます」

彼はさらに報を加えた。

「絵理さんの実の会社にも、数以内に裁判所からの通が正式に届くはずです」

おそらく、絵理の両親がわざわざここまでやってくる本当の理由がそれだろう。

裁判所の通が届いて仮差し押さえの事実をに、私から全ての権利を奪い取ろうと焦っているのだ。

私が認症であるという既成事実さえ作れば、私の訴えも無効にできると信じている。

「はる子さん、は絶対にになって鳴ったりしてはいけません」

佐藤司法士はアドバイスをした。

「彼らがどんな嘘や暴言を並べても、まずは最まで静かに言い分を聞いてあげてください」

彼は順を教えた。

「そして、用した証拠をつずつ順番に提示して、相の退を断つんです」

私は元に用した透なファイルを見つめながら、彼の指示にく頷いた。

ファイルのには、彼らを完全に追い詰めるためのつの類が順番に納められている。

枚目は、私が自分で取ってきた、判断能力が正常であることを示す本物の診断

枚目は、彼らが私を騙して提しようとした、嘘の介護認定の申請の控え。

枚目は、絵理の実の会社が作った京の自然な産報告

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そして最枚が、の1200万円の振り込み細とそのの流れを示す調査だ。

この枚のが、彼らの嘘と欲さを完全に暴きすための私の唯の武器だった。

話を切った、私は昨量販で買ってきたさな器を取りした。

黒くて細い、会議などを録音するためのボイスレコーダーだ。

使い方の説を読みながら、私は録音ボタンを押し、自分の声をテストしてみた。

「本。私は林はる子。歳です」

ボタンを押すと、械のから信じられないほど静でたい私の声が聞こえてきた。

、このれるに泣き崩れていたい女の声ではない。

あの京ので毎笑いを浮かべて事をこなし、自分を押し殺してきた老婆の声でもない。

私はそのさな黒い械を、ちゃぶ台の裏側に粘着テープでしっかりと固定した。

夕方になり、私は仏壇のに座り、夫の写真に向かって静かにわせた。

の話しいで私が番確かめたいのは、息子の直哉の本当の顔だった。

彼は、絵理の両親が私の1200万円を横領した事実を最初からっていたのだろうか。

それとも、妻と義理の両親に完全に騙されたまま、いいように使われているだけなのか。

あの正の夜、族全員で焼肉にくと言って玄関に集まったのことだ。

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に乗れないから来なくていい」と、私をたく切り捨てた直哉の顔が浮かぶ。

彼はあの、本当にに席がないから私を置いてったわけではなかったのだ。

私がいないの財産を探りし、私を追いす準備をめるための稼ぎだった。

そんな残酷な計画に実の息子が加担していたという事実が、私のくえぐっていた。

もし彼が何もらずに騙されているだけなら、まだしだけ同の余があるかもしれない。

しかし、全てをったで私の財産を奪う計画に加担していたのなら。

私はたったの息子を、自分ので完全に切り捨てなければならない。

夫の穏やかな笑顔を見つめながら、私の胸の奥でたくてい決が固まっていくのをじた。

そして、約束のがやってきた。

私は朝くから起きし、丁寧に髪を結いげ、準備していた黒い着物に袖を通した。

帯をきつく締めると議と背筋が伸びて、のわずかな迷いも完全に消えった。

鏡に映る自分の姿は、彼らに酷な真実を告げるための使者のように見えた。

計の針が、約束の午し回った頃だった。

古いマンションの静かな駐に、ひどく違いなのエンジン音が響いた。

私は窓の隙から、黒いきなが滑り込んでくるのを静かに見ろした。

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