"車に私の席はなかった" 第16話
私はさらに追い詰めた。
「それに、私が認症だという話は、族の誰からも聞いていませんよ」
私は核を突いた。
「なぜ京かられた所にむあなたが、私の診断結果をっているのですか?」
私の問いかけに、絵理の母親は瞬だけ言葉に詰まった。
「そ、それは絵理から相談を受けていて、役所の類も見せてもらったから」
彼女はしどろもどろになった。
「娘が姑の介護で苦労しているから、親として助けてあげようとったのよ」
言い訳をねればねるほど、彼女の言葉は自然な矛盾だらけになっていく。
私はもうこれ以、彼女の拙い芝居に付きってやるつもりはなかった。
「私を騙して施設に入れようとしても、もう全て遅れですよ」
私はきっぱりと告げた。
「青葉病院にはすでに確認を取り、暗赤のコートの女性のことも聞いてあります」
私は声のトーンをげた。
「これ以妙な真似をするなら、公のであなたのしたことをらかにします」
私がそう言い放つと、話の向こうでさく舌打ちをする音が聞こえた。
作られた優しい声は完全に消えり、声のい声が鼓膜を打った。
「田舎の寄りが、し恵をつけたからって調子に乗らないでちょうだい」
彼女は悪態をついた。
「こっちには診断も申請もあるのよ。誰もあなたの言うことなんて信じないわ」
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彼女はそう吐き捨てて、方に話をがちゃんと切った。
ツーという無質な音が響く、私は静かに受話器を元の位置に戻した。
敵はまだ、自分たちが偽造した類の効力を完全に信じきっているらしい。
私がすでに正常であるという本物の診断をに入れたこともらずに。
午になり、ゆり法律事務所の佐藤司法士から再び連絡が入った。
「はる子さん、先ほど裁判所に対して、京のへの仮差し押さえの申してをいました」
彼は報告した。
「これで彼らはあのを勝に売却することも、名義を変更することもできません」
私はくをげたい気持ちになりながら、話越しに丁寧なお礼を伝えた。
さらに彼は、私が送った1200万円のそのの流れについても突き止めてくれていた。
「絵理さんの実のくにある信用庫から、おはすぐに別の座へ移されていました」
彼は事実を告げた。
「振り込み先は、絵理さんの父親が経営する桜産の法座です」
彼は資のきを説した。
「名目は『宅購入のためのコンサルタント費用』として、自然に処理されていました」
彼は結論づけた。
「つまり彼らは最初からを買う資ではなく、自分の会社の運転資にしていたのです」
その事実を聞いて、私はたいのに座り込んだまま、しばらく声がなかった。
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夫と私が働き、汗流して貯めた老のためのおが、そんなに使われていたとは。
直哉は、絵理の実の会社に私のおが流れていることをっていたのだろうか。
それとも、妻とその両親に完全に騙され、いいように利用されていた愚か者なのか。
どちらにせよ、私の切なおを奪い取り、私を追いそうとした事実に変わりはない。
「先、これからどうすればいいでしょうか?」
私は静かに尋ねた。
「証拠は全て揃いましたが、彼らはまだ自分たちが勝っているとい込んでいます」
佐藤司法士は力い声で答えてくれた。
「相に全てを突きつけるための、直接の話しいのを設けましょう」
彼は提案した。
「逃げのない状況を作り、気に真実を突きつけて目を覚まさせるのです」
話を切った、テーブルののスマートフォンの画面が再びるくった。
今度は息子である直哉からのメッセージだった。
そこには、し気を取り戻したような傲で勝な言葉が並んでいた。
『母さん、今度の曜にそっちのマンションへくことになった』
『絵理の両親も緒に来て、これからの母さんの活について話しいたいと言っている』
『もう逃げ回るのはやめて、しく俺たちの言う通りにしてくれ』
私はそのい文章を読みながら、ふっと静かな笑みを浮かべていた。
彼らはわざわざ、自分たちから真実を暴かれる所へやってくるというのだ。
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