みかん小説
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"温泉旅行を贈った夫の本当の目的" 第11話

そこには、すでに綿密な「法包囲網のタイムスケジュール」が構築されていた。

「相が油断しきっている今夜からにかけて、撃戦を仕掛けるわ。すべての逃げを塞ぎ、相が気づいたにはをもがれた状態にしてあげる」

。ファミレスの席を本部に仕げ、私と志乃さんの徹なオペレーションが始された。

「まずは、経済な兵糧攻めからよ。恵美子さん、あなたの名義で管理・契約している夫関連のインフラを、すべて即止させなさい」

志乃さんの指示に従い、私は帳に控えてあった暗証番号と契約者番号をもとに、スマートフォンの画面を操作し始めた。

に、クレジットカードと族カードの止。

博幸さんが普段「俺のカードだ」と見栄を張って使っていたプラチナカードは、すべて私の座を引き落とし先とする「族追加カード」だった。彼の収と信用報では、プラチナカードの審査など通るはずもなかったからだ。

私はカード会社の紛失・盗難デスクおよび正利用防止窓話をかけ、淡々と告げた。

「主契約者の恵美子です。族カード会員である博幸のカードにおいて、な規約違反および第者への正譲渡の疑いが発しました。即、すべての族カードの利用止と退会処理をお願いします。

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付随するETCカード、子マネーの紐付けもすべて切断してください」

「かしこまりました。ただいまを持ちまして、当該カードのすべての決済能を完全止いたしました」

オペレーターの事務な返答と共に、博幸さんの「無限の財布」は瞬でただのプラスチックの板へと成り果てた。

に、夫のスマートフォンと通信契約の切断。

博幸さんのスマートフォンも、私の名義で契約した「ファミリー割引プラン」の回線だった。最型の額端末代も、私の座からの分割払いで支払われていた。

私はキャリアのマイページへアクセスし、彼の回線を「利用断」ではなく、違約を即決済したでの「即制解約」へと変更した。の朝には、彼のスマホは波を失い、Wi-Fi環境以では部と切の連絡が取れなくなる。

に、座の代理権限の剥奪と資保全。

博幸さんの与振込座は、結婚当初から私が通帳と印鑑を預かり、代理カードを作成して計を管理していた。私は提携のアプリを操作し、私の個座と連携していた自サービスをすべて解除。さらに、彼が勝に私の預を引きせないよう、私の全座に対して「暗証番号の即変更」と「体認証・舗窓限定取引」のロックをかけた。

これで、彼が階の庫から印鑑証や通帳を盗みしたところで、円たりとも引きすことは能となった。

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「ふふ、見事な際の良さね」

志乃さんが嘆の息を漏らした。

「これで彼は、財布ののわずかな銭以円の現ろせず、カードも使えず、スマホで助けを呼ぶこともできない『経済無能力者』に転落したわ」

「まだ終わりじゃないわ、志乃さん。のローンがある」

博幸さんが同僚に見栄を張るためだけに乗り回している、ドイツ製の級セダン。あのの残債万円は、私が連帯保証になることで組まれたディーラーローンだった。

私は信販会社のコンプライアンス担当窓へ連絡を入れ、事を説した。

「主債務者である博幸が、な契約および返済原資の虚偽申告をっている疑いがあります。連帯保証である私からの引き落とし座を即凍結します。直ちに両の引き揚げおよび括返済請求の続きへ移してください」

話を終えた、私の胸の奥に、かつてないほど徹で澄み渡った静寂が広がっていた。

、私の汗と血肉で編みげてきた「博幸の虚飾の」。その柱を、本、また本と、自らので引き抜いていく

彼はと共に級レストランで豪遊しようとした瞬、あるいはガソリンスタンドで油しようとした瞬に、自らが何も持たない裸の王様であった現実に直面することになるのだ。

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