みかん小説
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"エレベーターの7時間" 第5話

私は記を閉じ、病の今へ識を戻した。

そのの午、健太から内部監査の結果が届いた。

指揮官のは、基本な医療トリアージをわず桜を直接搬し、致命になり得る遅延をじさせたと認定された。

聴取の席で、は記録をにして健太へ尋ねたという。

健太はで、そのの様子を私へ伝えた。

「隊は、さんがで自分の名を呼んだかと聞きました」

記録、私は1度もの名を呼んでいなかった。

齢男性を先にしてほしい、男の子にを渡してほしい、酸素がないから急いでほしいとは叫んだ。

しかし、を見た瞬にこちらへ来てくれると信じていたため、助けを求める必すらないとっていた。

8は病院へ戻り、病のガラス越しに私を見つめた。

彼は晩でを取ったように見え、目は赤く腫れていた。

携帯話にいメッセージが届いた。

私は画面をき、の言葉を読んだ。

、すべての報告を読んだ。ごめんなさい」

私は返事をせず、携帯話の源を切った。

事故のの謝罪ならを救うことがある。

けれど、誰かを壊したの謝罪は、起きた事実を戻してはくれない。

私は5入院した。

は毎、スープ、果物、ベビーなどを持って来たが、護師に止められた。

帰ろうとせず、廊のベンチで指輪を握る姿をくに見ることもあった。

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私はしていたから、がまったく痛まなかったわけではない。

義母の世話をし、消防署の族支援連絡まで引き受けるほどしていた。

それでも、もう彼のために自分と子供の命を危険へさらすことはできなかった。

5目、医師は退院を許し、自宅でも絶対静とストレス回避を命じた。

は私が夫婦のへ戻るとい、部を掃除し、ベビーベッドまで組みてていた。

マンションの管理から話を受けた私は、戻らないことだけを伝えた。

退院の、茜が部座席にクッションを敷いたで迎えに来た。

私が乗り込もうとすると、駐の向こうからが茶袋を持ってってきた。

には、妊娠初期に唯べられたブルーベリーマフィンが入っていた。

は私のを止め、袋を差しした。

に戻りたくないなら、俺がていく。病院もいし、準備はできている」

私は袋を見ず、のドアへを掛けた。

「もうアパートを借りたから、必ないわ」

は目を見き、私の体を案じる言葉を並べた。

私は彼の顔を見て、わずかに笑った。

「今になって配するなんて、滑稽だとわない」

茜が私のち、たせないようへ警告した。

呼吸し、所だけでも教えてほしいと頼んだ。

私は首を横に振り、今の条件を指で数えた。

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「私へ直接会いに来ないこと。連絡は弁護士を通すこと。桜と義母を私へづけないこと」

は条件を守れば婚を考え直すのかと、すがるように尋ねた。

私は彼の目を見て、ためらわず答えた。

「いいえ」

は俯き、袋を握りしめた。

のドアを閉める直、彼は結婚指輪を差しした。

「これだけは持っていてくれ。落ち着いたら、もう1度話そう」

私は受け取らず、茜がへ入るのを見守った。

茜は指輪を持つたい線を落とした。

は自分ので返したんです。それで彼女を縛ろうとしないでください」

が駐れると、はマフィンの袋をげたまま、ざかっていった。

しいアパートは病院から数ブロックの所にあり、狭いが自然の入る部だった。

茜は荷物を運び、蔵庫へ薬の予定表を貼った。

彼女は隣に座り、婚への覚悟をもう1度確かめた。

茜はや義母、桜だけでなく、周囲からも許すよう求められるだろうと警告した。

私は腹のね、彼女へうなずいた。

「覚悟はできているわ」

茜は私の表を見つめ、確信の理由を尋ねた。

私は腹を撫で、昨夜繰り返し見た悪した。

「扉がくたび、は桜だけを抱いてていった。そんなを見せるは、もう私の帰る所ではないわ」

その夜、から何枚もの写真が送られてきた。

掃除されたリビング、組みてられたベビーベッド、全ガードを付けた具、育児用の料理本が写っていた。

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