"エレベーターの7時間" 第3話
「子供を使って俺を脅すようなことはするな」
私は目をき、昨夜の景をい返した。
「赤ちゃんがかなくなった、あなたは誰を抱いていたの。脅しているのは私ではないわ」
私は護師に支えられて体を起こし、学代の同者で婚弁護士の茜へ話した。
茜が眠そうな声で応じると、私はドアを見つめたまま件を伝えた。
「茜、婚届と協議を用して」
茜は1秒ほど黙り、すぐに声を引き締めた。
「今どこにいるの」
私は病名を確認し、く答えた。
「京総病院の周産期医療センター。はドアのよ」
茜は何かをき留める音をさせながら、注事項を並べた。
「今からく。医療記録と救助記録を保管して、絶対に彼と2きりにならないで」
話を切ると、廊にいたは何も聞かなかった。
午10、桜の泣き声が廊からづいた。
彼女は額にさな絆創膏を貼り、病院のガウン姿での隣にった。
桜は両を組み、涙をこぼしながら私のベッドへづいた。
「わざとではなかったんです。怖くて、ぬとって」
私はナースコールへ指を置き、彼女の顔を見据えた。
「医師から、私を揺させるなと聞いていないの」
桜はへを寄せ、赤い目を伏せた。
「のことが配で来ただけです」
私は2の距を見て、わず笑った。
「私を配しているから、許なく集治療へ入り、夫に寄り添っているのね」
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は桜をかばうように眉を寄せた。
「、そんな言い方をしなくてもいいだろう」
私はカルテを指さし、彼が伸ばしたを払いのけた。
「触らないで。もう私の医療類を見る権利はないわ」
私のに指輪がないと気づいたは、そこから目をせなくなった。
彼は青ざめたまま問いかけた。
「指輪はどこだ。俺は婚を認めない」
私は指輪の跡が残るをシーツへ置き、彼を見げた。
「私が指輪をすのに、あなたの許はいらなかった。それと同じよ」
騒がしい音がづき、今度は義母がブランドバッグをテーブルへ置いた。
義母は私や胎児の状態を尋ねず、桜の肩を抱いた。
「桜ちゃんに謝れば、今回のことはに流してあげるわ」
私は枕へ背を預け、義母の顔を見返した。
「私が誰に謝るんですか」
義母は当然だという表で桜を示した。
「この子に決まっているでしょう。消防士が誰を先に救うかはプロの判断よ。赤ちゃんは無事なのでしょう」
私は胎児モニターへ線を落とし、義母の首にある45万円のブレスレットを見た。
それは、私が贈った品だった。
私はスマートフォンで送履歴をき、画面を義母へ向けた。
「では、これまでの精算をしましょう」
が眉をひそめてを伸ばしたため、私は画面をざけた。
「3の体12回分が12万円。6の甥の私学への寄付が15万円。
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10の軽井沢の別荘修繕費が20万円。今1の事会が8万円です」
義母の顔が数字を読むたびに変わった。
私は々の費を除く計額も表示した。
「3で約80万円です。毎3万円のお遣いは含めていません」
は初めて見る履歴から目をせず、義母へゆっくり顔を向けた。
義母がおを求めるたび、私は族の揉め事を避けるため、へらせずに払っていた。
尽くし続ければ、いつか理解してもらえると信じていたからだった。
義母は唾をのみ、嫁の義務だと言い返そうとした。
私は目ので毎の送と別荘の費の引き落としを止した。
完表示を確かめ、スマートフォンを伏せた。
「今から、ご自分の族の支はご自分で管理してください。私のおは私と子供のために使います」
桜が突然ドア枠へもたれ、めまいを訴えるように額へを当てた。
は反射に彼女を支えようと腕を伸ばした。
そのきを見た瞬、私のに残っていた迷いまで凍りついた。
そこへ茜が黒いトレンチコート姿で入り、内の全員を見回した。
茜は私へ封筒を差しし、へたい線を向けた。
「婚協議を持ってきたわ。今、の代理は私です」
がへると、茜は帳をいて彼を止めた。
「発言はすべて記録します。分に注してください」
その、健太がいファイルを持って病へ来た。
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