みかん小説
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"エレベーターの7時間" 第2話

妊婦健診の超音波検査を3回欠席されても、桜を夜の空港まで迎えにかれても、私は言い訳を作り続けた。

9く、扉がいてい照が差し込んだ。

は私を見ず、で泣く桜を抱きげた。

ほかの救助隊員は齢男性と男の子を搬し、女子たち、翔太、残る利用客も順にへ誘導した。

桜はの首に腕を回し、彼の肩越しに私を見た。

その目には、勝ち誇ったようながあった。

酸素ボンベを持って入ってきた健太は、私のに膝をつき、顔と呼吸を確かめた。

「奥さん、聞こえますか。丈夫ですか」

私は健太を見つめ、指輪を彼ののひらへ置いた。

「これをに渡して」

健太が驚いて固まるのを見ながら、私は最の息を絞りした。

「私と赤ちゃんは、もう彼を待たないと伝えて」

言い終えたところで識が途切れた。

目を覚ますと、私は集治療にいた。

には酸素チューブ、には点滴、腹には胎児モニターが付けられていた。

医師は険しい顔で波形を確認し、カルテを閉じた。

酸素状態で、胎児の拍に危険な変が見られました。今は定を最優先にします」

医師は1度廊線を送り、言いにくそうに続けた。

「ご主は別の患者に付き添ったまま、戻っていません」

私は目を閉じ、腹のへ両を置いた。

いながらも、赤ちゃんの鼓は確かに続いていた。

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私はそのきを確かめ、静かに息を吐いた。

「今から、ママはもうあのを待たないからね」

約30分、廊へ慌ただしい音がづいた。

別の病棟から戻ったが、私の居所を尋ねる声が聞こえた。

健太はすぐに答えず、預かっていた指輪を彼ののひらへ落とした。

さな属音の、健太はの顔を見て告げた。

「奥さんから、これを渡すよう頼まれました」

の息が止まった気配を確かめ、健太は私の言葉を続けた。

「奥さんとお子さんは、もうあなたを待たないそうです」

、廊が崩れるような鈍い音がした。

に健太から、がそのへ膝をついたのだと聞いた。

が静まり、やがてが私の無事を確かめようと声を荒らげた。

護師が入させるか尋ねたため、私は首を横に振った。

護師は病を伝え、ドアを閉めた。

閉じる音の直が廊から私の名を呼んだ。

私は答えず、腹のから赤ちゃんの鼓を確かめ続けた。

はその夜、病ち続けた。

翌朝7、回診に来た医師は胎児モニターを確認し、私へ絶対静を命じた。

医師は私が元救急護師だと確かめると、厳しい目を向けた。

酸素状態の危険は分かっているはずです。あのような無理は2度としないでください」

私は緒にいた齢男性と男の子をい、疲れた笑みを浮かべた。

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「私がかなければ、2は扉がくまで持たなかったといます」

医師は黙ってカルテに経過観察とストレス回避の指示をいた。

護師がを置いた直、ドアが聞き慣れたリズムで3回鳴った。

は閉ざされたドアの向こうから、かすれた声をした。

、起きているのは分かっている。ただ、君と赤ちゃんの顔を見たい」

私はモニターの規則な波形を見つめ、ドアへ顔を向けた。

「今になって会いたいのは、桜が無事だと確認できたからでしょう」

沈黙のはドアへをついたようだった。

「桜は過のトラウマで、パニック発作を起こすとったんだ」

私は腹を押さえ、呼吸を乱さないように問い返した。

「妊娠6かの私より、彼女が怯えることの方がだったのね」

は声をめ、扉をけようとはせずに説した。

「違う。入ったで俺の名を呼ぶ彼女が先に見えた。君は救急護師だし、もっと耐えられるとった」

私は胸の痛みに耐えながら、乾いた笑いを漏らした。

いから切にしなくていい。それが私を最に回す理由だったのね」

が謝って入を求めると、私はドアから目をそらした。

「説は事故報告いて。私はあなたに会いたくない」

ドアノブがいたが、護師が入を押さえた。

護師は廊を制し、はっきり告げた。

「患者さんは面会を拒否しています。入はできません」

はノブからしたい声で言った。

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