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"退職届を出した夫が、最後の会議で暴いた妻社長の嘘" 第10話

は周囲の会話に加わらず、配布された資料を1枚ずつめくっていた。

美穂は2列目の端にいた。

ダークブルーのスーツを着て、田に褒められてから続けている髪型で座っていた。

私に気づくと、美穂は顔をそらそうとして肘を机へぶつけた。

倒れかけたペットボトルを押さえる指には、く力が入っていた。

は3列目の通側へ座り、スマートフォンを操作していた。

いシャツの襟はまで留められ、髪の分け目も朝と同じようにっていた。

彼はまだ余裕のある笑みを浮かべ、事に用された台本をっているように落ち着いていた。

15になると、司会者がマイクを取り、審査会議の始を告げた。

席者の話し声が止まり、子を引く音も収まった。

美穂はがり、演台のんだ。

スライドにはの成率、規事業の展、来度の戦略が順番に映しされた。

エリアの業績グラフが表示された、私はのUSBメモリを握った。

その数字は、私が3かけて積みげたものだった。

幹線ので入力した数字も、夜までホテルで確認した資料も、どの契約からまれたか覚えていた。

数点を1つずつ確認し、病院との交渉が終わるたびに更した数値だった。

しかし美穂は私の名さなかった。

彼女はスクリーンへを向け、滑らかに説した。

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「関エリアの業績は、チーム全員の努力による成果です」

私は最列の席で聞き、まだたなかった。

ではUSBメモリの角が掌へ当たっていたが、報告が終わるまでかなかった。

報告が終わると、役員たちが来度の計画や規制化への対応を質問した。

髪の役員は、来度の戦略を実へ移す順について質問した。

別の役員は、半期に規制が化されたの代替案を求めた。

美穂は話す速さも表も変えず、すべてに答えた。

レーザーポインターの赤い点を該当箇所へわせ、用していた数字を示して説した。

げたのは、鈴だった。

彼は資料を机へ置き、娘ではなく会社の社へ質問する調で話した。

「鈴。就任の会社の成は、誰もが認めています」

は会議を見渡してから、美穂へ線を戻した。

「しかし最、あなたには私の問題があるとにしました。それは業務へ響しませんか?」

美穂はマイクので1度息を吸った。

会議が静まる、その吸気までマイクを通して聞こえた。

彼女は役員たちへ目を向け、平静な声を作った。

「会ならびに役員の皆様、私の個な問題が会社運営へ響することはありません。すでに処理は完しています」

私は子からがり、静かな会議へ声を響かせた。

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「本当に、そうでしょうか」

全員の線が私へ集まった。

私は方へ歩き、い会議机のを止めた。

美穂は演台をつかんだまま、私を見つめていた。

私は役員と株主へ体を向けた。

です。関エリアの元営業マネージャーです」

1度言葉を切り、美穂へ線を向けた。

「同に、鈴の夫でもあります。もなく、元夫になりますが」

役員たちは互いの顔を見た。

美穂は演台かられかけたが、そのにとどまった。

私はUSBメモリを取りした。

会議方で誰かが子をかしたが、私は演台から目をさなかった。

私はUSBメモリを掲げ、席者へ顔を向けた。

「今ここへ来たのは、会議を荒らすためではありません」

端子が会議用パソコンとわなかったため、持参した変換アダプターを接続した。

変換、パソコンがUSBメモリを認識するまで画面を見て待った。

画面へ、音声、見積、雇用契約、接続記録の4つのファイルが表示された。

私はファイルをに、美穂へ質問した。

「鈴、まず1つ答えてください」

美穂は演台の端を押さえ、返事を待った。

私は事部で署名させられた類について話した。

「先週、事部から、私が社内システムを使って女性社員へセクハラをしたという告発の確認へ署名を求められました」

の眉いしわが寄った。

私は美穂の目を見て尋ねた。

「この件は、きちんと調査されたのですか?」

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