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"退職届を出した夫が、最後の会議で暴いた妻社長の嘘" 第4話

「今夜、空いている? 事でもどうかな。誤解しないで、プロジェクトの相談だから」

そのには、由の返信が続いていた。

マネージャー、何かご用ですか? 事をしながらというのは、し……。今夜は残業があります」

さらに、私のアカウントから送られた文章が表示されていた。

「残業が終わるまで待っているよ」

私は画面を確認し、渡辺部線を戻した。

「これは私が送った文章ではありません」

渡辺部は無言のまま続きを待った。

私は該当するを指で示した。

「先週のこの、私は300キロれた名古にいました。ホテルの領収も宿泊記録もあります。監カメラでも確認できます」

渡辺部はタブレットを操作し、システムの記録を表示した。

告発した側が直接提し、事部でも確認した記録だと説された。

彼女は送信履歴の項目を示した。

「メッセージは、あなた個の顧客管理システムのアカウントと結びついています」

私は先、田に権限を貸したことをした。

そのの田は、顧客覧を理しようとするとエラーになるため、に権限を借りたいと説し、私のアカウントを使っていた。

私は疑わずに承し、自分から彼の肩をたたいていた。

私はタブレットから田の名線を移した。

「パスワードをっているのは私だけではありません。

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システム管理部にも管理責任者にも権限があります。それに田も――」

渡辺部はファイルの端を押さえ、私の言葉を止めた。

「その証拠はありますか?」

私はを閉じた。

古いスマートフォンのバックアップは半で止まり、偽のメッセージが送られたのは先週だった。

今の私には、田が操作したと証できる物がなかった。

渡辺部は黒いペンを取りし、私のへ滑らせた。

「会社は実名の告発を受理しました。調査を続ける必がありますが、あなたはすでに退職届を提しています」

彼女は退職同の署名欄を指した。

「ここへ署名すれば、処理を簡略化できます。会社も告発をこれ以追及しません」

私はペンを取らず、彼女の目を見た。

「何を追及しないのですか?」

渡辺部線をげたまま答えた。

「ハラスメントの告発です」

私は拳を握り、自分の声を抑えた。

「私はやっていません」

渡辺部はペンをもう1度押しした。

「それなら、証拠をしてください。せないなら署名を」

誰の仕業かは分かっていた。

しかし、そのの私には覆す証拠がなかった。

私はペンを握り、く名いた。

ペン先を押しつけすぎてさな穴がいたため、私は位置をずらし、もう1度自分の名き直した。

渡辺部はすぐに類を引き寄せ、ファイルへ収めた。

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私が署名を撤回する隙を与えないような、素きだった。

「退職続きは3以内に完します。与は通常どおり振り込まれます」

私は子の背へをつき、がった。

膝が瞬崩れそうになったが、そのまま渡辺部を見た。

「本当に、私がやったとっていますか?」

渡辺部類をめくり、事務に答えた。

「それがですか? 誰かがあなたを追いしたがっている。あなたがていけば、この件は終わります」

私は会議て、エレベーターのボタンを押した。

扉がくと、には美穂がっていた。

彼女は私の顔を見た途端、スマートフォンをろした。

「どうして署名したの?」

私は奥へ入り、美穂の横顔を見た。

「何の署名かっているのか?」

美穂は答えず、私から線をそらした。

私はい声で続けた。

「田が、私をハラスメントで告発した。先週、私が由事に誘ったことになっている」

美穂の指がスマートフォンの縁をたたいた。

「先週の?」

私は名古への張記録を画面へ表示した。

「その、私は名古にいた。午には取引先で契約へ署名していた」

美穂は画面を見つめ、く答えた。

「そのことはらなかったわ」

1階に着くと、私は先にた。

美穂は急ぎで追いかけてきた。

「待って。私がきちんと調べるわ」

私はガラス扉のを止めたが、振り返らなかった。

らなかったという言葉は信じよう。

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