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"退職届を出した夫が、最後の会議で暴いた妻社長の嘘" 第3話

美穂はつま先ちになり、私の元へ顔を寄せて笑っていた。

何を言われたのかはせなかったが、当さだけは写真に残っていた。

写真ので私のネクタイはし曲がり、美穂も直していなかった。

その写真を田が見つけ、で笑った。

彼はドア枠へ寄りかかり、写真てへ顎を向けた。

「ずいぶん未練がましいですね」

私は無して段ボール箱を持ちげた。

から、田が私を呼び止めた。

ていくに、署名してもらう類があります」

私は箱を机へ置き、振り返った。

「何の署名だ?」

はスマートフォンを胸のさへ掲げた。

録音アプリの緑のランプが点滅していた。

彼は私の反応を確かめながら、元をげた。

「あなたからハラスメントを受けたという告発の確認です」

私は机のの箱へを置いた。

「冗談だろう」

は録音の画面をこちらへ向けた。

「冗談ではありません」

私は落ち着いて、録音を始めたを尋ねた。

はスマートフォンをさらにく掲げた。

「あなたが入ってきたからですよ」

私はうなずき、古いスマートフォンを取りした。

画面には落としたのひびが残っていたが、音声を再するには支障がなかった。

クラウドから復元した音声を選び、再ボタンを押した。

の声が、静かなオフィスに流れた。

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「旦さん、いついなくなるんですか? いつまでも隠れているのは、きりがないですよ」

続いて、美穂の声が聞こえた。

「もうすぐよ。来、彼は張だから、そのに話すわ」

は、さらに美穂へ提案していた。

「自分から退職届をすように仕向ければいい。そうすれば、俺たちは堂々と付きえる」

美穂はを置き、承していた。

「分かったわ」

録音が終わると、田の顔から血の気が引いた。

最初に青ざめ、次に首からろまで赤くなり、最には唇だけが細かく震えていた。

彼は自分のスマートフォンをろし、喉を鳴らした。

「どうして、それを持っているんだ?」

私は古い端末をポケットへ入れた。

種を変えても、クラウドのバックアップまでは消えない」

は机へをつき、私を見げた。

「どうするつもりですか?」

私は答えず、段ボール箱を抱えげた。

エレベーターへ乗り込み、閉じていく扉の向こうに田を残した。

は追ってこず、狭くなる扉の隙から私を見続けていた。

1階へ着くと、スマートフォンに美穂からのメッセージが届いた。

私は会社のエントランスで段ボール箱を持ち直し、画面をいた。

「私たちは話しう必があるわ」

私はち止まり、3文字だけ返した。

「役所で」

そのまま会社をて、差しのでタクシーを止めた。

3気が顔へ当たり、私は段ボール箱を抱えたまま部座席へ乗り込んだ。

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タクシーが自宅マンションのへ着くと、私は料を払い、段ボール箱を抱えてりた。

るのを見届け、建物へ入ろうとした事部から話が入った。

渡辺部は事務な声で、すぐに会社へ戻ってほしいと告げた。

私は刻を確認し、別のタクシーへ乗った。

運転へ、品川のビジネスパーク・スタータワーへ戻るよう告げた。

320分だった。

会社のへ着くと、私は料を払い、運転へ礼を言ってりた。

会社へ戻ると、同じ部署の社員2が私を避けるようにエレベーターをりた。

私は事部のある27階へ向かった。

扉のでは、渡辺部が両ねて待っていた。

彼女は私を会議へ案内し、のファイルを机へ置いた。

渡辺部が向かいの子を示したため、私は段ボール箱を元へ置いて腰をろした。

空調の吹きからたいが直接当たり、腕の皮膚がえていった。

渡辺部も向かい側へ座り、ファイルの角を指先でそろえた。

渡辺部は表き、私の顔を見た。

「今15頃、実名で告発が届きました。あなたが営業企画部の女性社員へセクハラをしたという内容です」

差しされた類には、私のアカウントを使ったメッセージ画面が印刷されていた。

アイコンは、私がの週に変更した景写真だった。

は営業企画部の由だった。

私は最初の吹きしへ目を移した。

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