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"DNA鑑定が暴いた元夫の大きな間違い" 第10話

カナはただしと元義母の顔を交互に見つめ、その顔ちが自分の目元や輪郭と酷似していることに気づいたのか、何かを察したようにきな目をパチパチと瞬かせた。

そして、自分の予が正しいかどうかを確かめるように、落ち着いた声で私に尋ねてきた。

「ねえ……お母さん。あのたちは、誰?」

幼いながらも静な娘の問いかけに、私は微笑みを崩さないまま、静かに、だが確に真実を告げた。

「あなたの、本当のお父さんとおばあちゃんよ」

その瞬、ただしと元義母の顔に、微かな期待のが灯った。しかし、私の次の言葉が、その浅ましい希望を容赦なく叩き潰した。

「だけどね、昔、私たちを捨てたたちだから、カナが気にする必はまったくないわ。これから先、関わることも度とないからね」

私の宣告を聞いた瞬、ただしと元義母の顔は、鋭利な刃物でざっくりとを切り裂かれたかのように激しく歪んだ。

の字に垂れがった眉、刻みにわなわなと震える唇。

「そ、そんな……」

から、々しい絶望の声が漏れる。

なぜ今さら、そんな被害者のような同を誘う顔ができるのだろうか。8、産もない私とまれたばかりの赤ん坊に散々汚らしい言葉を浴びせ、『輪際関わるな』『もうやっていけない』とに切り捨てて追いしたのは、ならぬ彼ら自ではないか。

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8来事であるにもかかわらず、昨のことのように鮮せるほどい傷を負わされたのだ。だからこそ私は『捨てた』という客観事実をにし、『度と関わらない』と娘ので宣言したに過ぎない。

の見苦しい揺に私がややかな線を送っていると、方からカツ、カツと質な靴音を響かせながら、の男性が歩み寄ってきた。

気品ある仕ての良いスーツを纏い、洗練されたオーラを放つその物は、私の現の婚約者である彦さんだった。

彼は本最の投資会社を率いるCEOであり、この創業パーティーを主催する企業のメインスポンサーでもあった。実のところ、この豪華なパーティー自体が、彼の会社からの巨額の資によって催されているのだ。

彦さんの姿を認めるなり、カナの表がぱっと華やいだ。カナは私のを握ったまま、空いているもう片方のさなで、彦さんのスーツの裾をきゅっとつまんだ。

彦さん!」

カナのらしい仕に、彦さんの元が瞬だけ優しく綻んだ。しかし、彼はすぐに威厳に満ちた徹な表へと戻り、目ので縮こまるただしと元義母を射抜くような鋭い線で見据えた。

圧倒な社会位と格をに気圧されたのか、元夫と元義母は瞬きすら忘れ、をパクパクと魚のように閉させることしかできずにいた。

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息をすることすら憚られるような張り詰めた空気の彦さんのく通る声が静かに響き渡った。

「この男が……君とカナちゃんを捨てた夫かい?」

投げかけられた問いに、私は迷うことなく、はっきりと頷いた。

「はい」

「そして、その隣にいるのが、ない言葉を並べて彼を唆した元お姑さんだね?」

ねられた確認に対しても、私は切の躊躇なく「その通りです」と肯定した。

彦さんは静かにつ息を吐くと、れむような、しかし底えのするたい瞳でを見ろした。

ただしたちの顔は、このわずか数秒のに急激に悪化し、青ざめるのを通り越してへと変していた。血の気の引いたその顔からは、魂が抜け落ちたかのように気が完全に失われていた。

「す……捨てたなんて、そんなつもりは……!」

ただしが震える声で弁解を試みる。しかし、がどれほど満げにをもごもごさせようと、彼らが犯した罪は『妻子を捨てた』以の何物でもない。

彦さんはカナのきなのひらを優しく乗せ、慈しむように撫でながら、決定な言葉を告げた。

「君たちが捨てた族は、これからは僕が命に代えて守っていくよ。夫として、そしてカナちゃんの父親としてね」

彦さんは私とカナに向き直り、穏やかに微笑みかけた。

「リサ、カナちゃん。

こんなたちに、これ以関わる必はないよ。

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