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"DNA鑑定が暴いた元夫の大きな間違い" 第8話

「お母さん、お仕事がんばってね!」

カナが幼稚園に通い始めた頃、覚えたての拙い平仮名で懸命にかれたメッセージ付きの似顔絵をプレゼントしてくれたことがあった。懸命描いてくれた私の顔を見て、しさのあまり胸がぎゅっと締め付けられ、涙が滲んだのを昨のことのようにす。

カナというかけがえのないが、私のの何よりの原力だった。

仕事で困難な局面にぶつかっても、理尽なトラブルに見われても、娘の笑顔をい浮かべればどんな壁も乗り越えていくことができた。

私はさらなるみを目指して猛勉ね、度な専資格を取得した。やがて財務コンサルティングファームへと転職を果たし、財務コンサルタントとしてのキャリアを歩み始めた。成果主義の厳しい世界だったが、私の実績は正当に評価され、収は結婚していた当のただしの稼ぎの数倍以へとがっていった。

ありがたいことに、国内企業が掛ける規模な財務戦略やM&Aのアドバイザリーを担当するなど、業界内でもなポジションを任されるようになっていった。

私のすぐ傍らで成を続けてくれたカナも、すくすくと健やかに育ち、やがて難関としてられる名へと学した。

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カナは幼いながらも非常に聡いやりのある子に育っていた。担任教師との個面談や通表でも、『非常に真面目で優しく、クラスメイトとも積極にコミュニケーションを取り、周囲をるくするムードメーカーです』と絶賛されていた。

しかし、私のや祖父母のでは決して背伸びをしすぎることはなく、へ帰れば「お母さん、抱っこ!」と無邪気に甘えて甘えた姿を見せてくれた。無理をして優等を演じているわけではないのだとわかり、私は胸を撫でろしていた。

充実した々は矢のように過ぎり、カナが8歳を迎えた頃。

私たち母娘のもとに、ある企業から華やかな創業記パーティーへの招待状が届いたのである。

その創業記パーティーを主催する企業は、私がチーフコンサルタントとして財務戦略を支援しているなクライアントのつだった。そして今回、母親である私だけでなく、まだ8歳であるカナが正式に招待されたのには、れっきとした理由があった。その企業が社会貢献の環として設している財団の奨学制度において、カナが学業および芸術面で極めて優秀な徒として選され、特別表彰を受けることになったからである。

「えっ! 私もそのパーティーにっていいの!?」

にその話を聞かせた、カナはきな瞳をキラキラと輝かせながら歓声をげていた。

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きっとでは、彩り豊かなビュッフェの豪華な料理やデザートをい描いていたに違いない。そうした無邪気な子供らしさに微笑ましさを覚えながら、「もちろんよ。カナが頑張ったから招待されたんだよ」と答えると、カナは「やったあ!」とねてんでいた。

そして迎えたパーティー当

私とカナは格式あるフォーマルなドレスにを包み、都内の級ホテルに設けられた広なレセプション会へとを運んだ。

を踏み入れると、そこには煌びやかなシャンデリアが輝き、洗練された演奏が響き渡っていた。すでに各界を代表する財界や著名たちがグラスを片に歓談しており、華やかな気が満ち満ちていた。

「すごいね、お母さん……!」

カナのを握りながら、嘆の息を漏らして会内をぐるりと見渡していた、そのだった。

私の界の隅に、違いなほどに見覚えのあるつのび込んできた。

私はわず目を見き、そのを止めた。

そこにいたのは、配膳トレイを持って慌ただしく会内をき交う仕スタッフの野ただしと、壁際でモップやダスターをに清掃作業に従事している元義母の姿だった。

かつてが物顔で私を罵倒し、追いてていた当の傲な気迫など、微じられなかった。

の顔には気がなく、ただただ疲労困憊といった様子が濃く刻まれていた。

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