"実印を押さない母" 第8話
佳代子は、その帰宅するに産会社へ寄った。
「このの査定」
担当者がちがった。
「はい」
「もし本当に売るなら、どのくらいでけますか?」
担当者の顔が仕事の表に変わった。
佳代子は初めて、自分からの未来について話し始めた。
司法士との面談は、1112午2に決まった。
直が指定しただった。
「母さん、実印忘れないでよ」
の夜、を押された。
「印鑑証も取った?」
「取ったよ」
佳代子が答えると、直はしたようだった。
美も嫌がよかった。
夕には久しぶりに佳代子の好きな刺が並んだ。
「お義母さん、リフォーム終わったらしいお呂楽しみですね」
佳代子は「そうね」と答えた。
嘘は言わなかった。
しい呂になるかどうかは分からない。
翌、佳代子は実印を鞄へ入れた。
印鑑証も持った。
しかし、それは直が考えている目のためではなかった。
司法士事務所には、直と美が先に来ていた。
の担当者もいる。
テーブルには類が並んでいた。
佳代子が席へ着くと、直が言った。
「ったより簡単だから」
司法士が名刺を渡した。
50代くらいの落ち着いた男性だった。
「本は所権移転の件ということで伺っております」
佳代子は頷いた。
「そのに、つ確認させてください」
「はい」
「私は、所権を移しません」
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直の顔から表が消えた。
美もかなかった。
司法士だけが静かに頷いた。
「承しました」
担当者が類へ目を落とした。
直が先に声をした。
「母さん、何言ってるの?」
「言った通り」
「じゃあ何で今来たんだよ」
「ちゃんと伝えるため」
「で言えばいいだろ!」
声がきくなった。
佳代子は鞄からファイルをした。
「で言ったら、また族だからって話になるでしょう」
「何なんだよ、それ」
ファイルには種類の類が入っていた。
つ目。
の登記事項。
所者は佐伯佳代子。
つ目。
の計支をまとめた表。
つ目。
弁護士に作成してもらった同居解消に向けた通の案。
佳代子はテーブルへ置いた。
「まず、の名義は変えません。それから今のままの同居も、来3末で終わりにしたいとってます」
美の顔が青ざめた。
「え?」
直は通を取った。
数読んだだけで机へ置いた。
「冗談だろ」
「冗談じゃないよ」
「何で急に俺たちがていく話になるんだよ!」
「急じゃないよ。、半でるって言ったの覚えてるでしょう」
「状況変わっただろ」
「そうね。私も変わった」
「子どもの学どうすんだよ!」
佳代子は杏奈と悠斗のことを考えていた。
だから退期限を3末にした。
学の切り替わりまで約4ヶある。
産会社にも、隣で族向け賃貸がいくつかあることを確認していた。
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「同じ学区で探せる物件、あります」
美が佳代子を見た。
「もう調べたんですか?」
「調べたよ」
「私たちに何も言わず?」
その言葉に、佳代子はし笑いそうになった。
自分に何も言わずに取りを作り、将来の齢者宅まで計画したに言われている。
「そうね。先に調べた」
「酷くないですか?」
美の声が震えた。
佳代子はファイルからもう枚をした。
プリンターで見た資料そのものではない。
佳代子が記憶をもとにき留めた内容だった。
《名義変更:売却・マンション購入・母のサ検討》
直の表が変わった。
「それ、どこで」
「プリンターに残ってた」
美が元を押さえた。
「勝に見たんですか?」
「私の名との所がいてあったからね」
「ただの案です!」
「そうでしょうね」
佳代子は頷いた。
「だから私も案を考えたの」
誰も言葉を返さなかった。
担当者は完全に部者の顔になっていた。
司法士も静かに座っている。
佳代子は続けた。
「あなたたちがここにみ続けたいなら、別の案もあります」
直が顔をげた。
「何」
「正式に賃貸の形にする」
美が目を見いた。
「族なのに?」
またその言葉だった。
佳代子は用したをした。
隣相を参考にした賃。
10万円。
費は数按分。
費別。
事別。
固定資産税と規模修繕は所者である佳代子が負担。
契約期を定め、の処分については佳代子が決める。
「10万?」
直が声をげた。
「すぎだろ!」
「この辺の4LDKならい方だって」
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