"嫁に奪われた最後の400万円" 第7話
しかし度決断してしまうと、は驚くほど静かになっていました。
「今まで私、すれば族がうまくいくとってたのよ」
私はグラスのを見つめました。
「でもするが1いることでしか続かない関係なら、それは族とは言えないのかもしれないわね」
同僚は何も否定せず、静かに頷いてくれました。
その夜、美のSNSにも変化が起きました。
空港で投稿した「族旅」の写真を見たのに、以削除した「おしてくれるって便利」という投稿を覚えているがいたのです。
さらに、美自が友とのやり取りので「義母がおをした」と話していたこともあり、旅が止になった理由を尋ねるメッセージが届き始めました。
《旅どうしたの?》
《お義母さんも緒じゃなかったの?》
《400万円してもらったってに言ってたよね?》
美は最初、ごまかそうとしました。
しかし友の1へに事を話してしまいました。
「おだけしてもらって、私のお母さんを連れてこうとっただけ」
その言が、さらに関係を悪化させました。
《それ、ひどくない?》
《してくれた本を置いていくの?》
《さすがに理解できない》
美は慌てて旅写真を削除しました。
しかし度見たの記憶まで消すことはできません。
誰かに仕返しをするために私が報を広げたわけではありませんでした。
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彼女が自分で見せてきた態度が、そのまま周囲からの評価になって返ってきただけです。
輔にも別の問題が起きました。
会社で族のことを言いふらされたわけではありません。
ただ、旅のために取得していた期休暇を突然取り消そうとし、司から事を尋ねられました。
そこでになった輔は、母親と揉めて旅費を失ったことを話してしまったそうです。
「400万円させておいて母親をしたのか?」
司からそう聞かれ、輔は返事に詰まりました。
仕事の処分を受けたわけではありません。
しかし、を見る目は簡単には元へ戻りません。
これまで周囲に見せていた「族いの息子」という顔に、自分自でひびを入れたのです。
方で、広からはそのの夜に1通だけメッセージが届きました。
《帰ったら話したい》
私はしばらく画面を見つめました。
そしてく返しました。
《今夜は話したくありません》
夫から返事はありませんでした。
28族のために働いた私にも、誰とも話さず自分のを理する夜があっていい。
その夜、私は久しぶりに1で静かなホテルへ泊まりました。
翌朝。
目を覚ました、スマートフォンには輔から26件の着信履歴が残っていました。
LINEも量に届いています。
《母さん、話て》
《やりすぎだろ》
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《美のお母さんまで巻き込む必ないじゃん》
《とにかく話そう》
最初のうちは、謝罪ではありませんでした。
旅を取り消した私への文句ばかりです。
私は全て読んだ、返信しませんでした。
午、佐藤先の事務所へ向かいました。
昨説を受けた財産について、もう度詳しく理するためです。
「だけで決めたくありません」
私はそう伝えました。
「だから、輔へこれまで渡した額も含めて、全部理したいんです」
佐藤先は頷きました。
学の費用。
結婚式。
婚活の援助。
それ以のまとまった銭。
記録が残っている範囲を確認していきました。
計すると、私がっていた以の額になっていました。
「これだけ支援されてきたんですね」
「自分では数えたことがなかったんです」
「なぜです?」
「息子に使ったおを数えるなんて、に値段をつけるみたいで嫌だったから」
にした瞬、自分がどれほどい、無条件に与えることを当然だとっていたのか分かりました。
佐藤先は類を閉じました。
「これからは、ご自の活資を最優先に考えましょう」
「はい」
私の貯蓄は、400万円だけではありません。
仕事を続けてきた収入。
退職に備えて準備していた資。
自宅。
そのの資産。
輔たちが《次は遺産狙い》といていた理由も、そこにありました。
あの子たちは、私がまだ元気に働いているうちから、んだのおまで自分たちのものだとっていたのです。
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