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"消えた娘、七回の間違い電話" 第7話

そう言っていた。

穂は保に話をした。

「今、ちょっとだけ会えない?」

保は仕事がに終わると答えた。

穂は梅田まで来た。

「何をしてたんですか」

が聞いた。

保は答えた。

「友達のライブを見にきました」

佳代子は顔をげた。

「ライブ?」

さいです」

穂が好きだったバンドではない。

保のいがるだけだった。

本来、穂は居するつもりではなかった。

半にはるって言ってました。に寮にくから」

しかし内で、っているに何か会った。

話をしているうちに、が過ぎた。

保は枚の写真をした。

さなサービス判。

の若者が写っている。

番端に穂がいた。

いブラウス。

紺のカーディガン。

黒いスカート。

笑っていた。

の壁には丸い計が写っている。

針は、を指していた。

「これ、あのです」

写真の裏には、

91.10.5

かれている。

佳代子は写真から目をせなかった。

穂が失踪したの顔。

、誰も見つけられなかったで、

娘は笑っていた。

が聞いた。

「最に見たのは?」

分くらいです」

保は答えた。

穂、先に帰りました」

で?」

「はい」

「どのから?」

「階段です」

るところまで見た?」

保はし黙った。

「……たぶん」

が聞き返した。

「たぶん?」

「私、ステージ見てたので」

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そのは「BIRD」という名だった。

階。

客の定員はほど。

今はもう閉している。

警察は当主やスタッフを探した。

主の森哲也。

歳。

内でさなを経営していた。

警察に聞かれると、森はすぐに穂のことを覚えていると言った。

聞にてた子ですよね」

にいた?」

「いました」

「何まで?」

分頃には帰ったといます」

同じ答えだった。

元スタッフの

野。

分くらいにました」

もう

瀬。

分です」

全員がほとんど同じ刻を答えた。

は佳代子に言った。

「半ですよ」

「はい」

「普通なら、頃とか、ライブの途とか、そういう答えになります」

「なのに」

とも、分」

保も同じ。

分。

佳代子は写真を見た。

穂が笑っている。

計はまだ

「そのに、本当にたんでしょうか」

は答えなかった。

もう、当BIRDで働いていた女性が見つかった。

は宮野由紀。

歳だった。

は結婚し、京都にんでいる。

警察からの話で、

穂」

という名を聞いた瞬

由紀は泣き始めた。

そして最初に言った。

「私、あの子が分に帰ったなんて、度も見てません」

 

宮野由紀は、警察署へ来るまでにかかった。

夫にも話したことがないという。

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佳代子は別で待った。

最初は警察だけが聞き取りをった。

てきた。

顔が疲れていた。

「奥さん」

佳代子はった。

「分かったんですか」

はすぐには答えなかった。

しずつです」

由紀の話は、分から始まった。

その刻。

穂はまだ内にいた。

ライブは予定より押していた。

客もかった。

さなに、く入っていたという。

穂は保に、

「そろそろく」

と言った。

保はステージのにいた。

穂はろへがった。

へ続く階段は、の奥にあった。

その横に、狭いスタッフ用通がある。

そこで、穂は転んだ。

正確に何が起きたのかは、由紀も見ていなかった。

きな音がした。

振り返ると、穂が階段のに倒れていた。

が駆け寄った。

最初、穂は識があった。

丈夫です」

そう言った。

自分で起きようとした。

のこめかみをぶつけたらしく、し血がていた。

主の森は、

「座って休んだらええ」

と言った。

穂はバックヤードの子に座らされた。

由紀がを渡した。

分ほどして。

穂が吐いた。

由紀は救急を呼んだ方がいいと言った。

は止めた。

「そこまでせんでええ」

穂自も、

丈夫です」

と言ったらしい。

しかし、その声はさっきよりかった。

「なんで救急を呼ばなかったんですか」

佳代子が聞いたは目を伏せた。

理由はつではなかった。

その夜、は定員をきく超えていた。

避難経部に材を置いていた。

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