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"消えた娘、七回の間違い電話" 第2話

それだけは、もう決めているように見えた。

 

穂の捜索は、最初ので急に広がった。

の友

アルバイト先。

代の同級

に交際した男性。

駅。

繁華

病院。

警察には、次々と名が集まった。

そのに「佐々」という男もいた。

穂とほど付きっていた。

は佐々亮介。

歳。

神戸の専に通っていた。

警察が話を聞くと、亮介は驚いた。

穂とは会ってません」

話もしていない。

もない。

共通の友を通じた連絡さえない。

は神戸にいた。

と朝から夕方まで緒だった。

駅の定期券記録までは残らない代だったが、昼に入った喫茶員がを覚えていた。

穂と会った能性はかった。

佳代子はその報告を聞いて、修司に言った。

「違ったじゃない」

「何が」

「佐々君」

能性を言っただけだ」

「でも警察に、わざわざあの子の名した」

「昔付きってたなら普通だろ」

穂から聞いたの?」

修司は聞を畳んだ。

「何が言いたい」

「いつ聞いたの」

「覚えてない」

?」

「たぶん」

佳代子は黙った。

穂は代、亮介と別れたに泣いて帰ってきた。

佳代子は覚えている。

母娘で台所に座って話した。

穂は、

「お父さんには言わないで」

と言った。

理由も覚えていた。

「絶対、面倒くさいから」

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それなのに修司はっていた。

誰から聞いたのか。

、別のことが分かった。

失踪当の朝。

所の主婦が、穂を見ていた。

すぎ。

きな紺の旅鞄を持っていたという。

警察からその話を聞いた、佳代子はを疑った。

「旅鞄?」

「かなりきかったそうです」

に戻ると、すぐ階へがった。

押し入れをける。

族旅で使っていた紺のボストンバッグがない。

穂の部も確認した。

普段着が何枚か減っている。

着も。

洗面台にあったさなドライヤーも消えていた。

くだけの荷物ではない。

穂は、どこかへく準備をしていた。

その夜、佳代子は修司に言った。

ってた?」

「何を」

穂が荷物を持ってたこと」

らない」

所の奥さんが見てるの」

「だから?」

きな鞄よ」

「学の友達に何か渡すつもりだったのかもしれない」

佳代子は夫を見た。

「あなた、本当に朝、玄関ですれ違っただけ?」

修司の顔が変わった。

ほんの瞬だった。

「そう言っただろ」

「どんな鞄持ってた?」

「覚えてない」

「黒いスカートは覚えてるのに?」

修司ががった。

「警察みたいな聞き方するな」

「だっておかしいじゃない」

「俺だって配してる」

「なら、ちゃんと話して」

「話してる」

「全部?」

その瞬、修司は佳代子から目をそらした。

答えはなかった。

捜索始から

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警察は所で、もうつの証言を得た。

すぎ。

に、修司のまっていた。

穂は旅鞄を部座席に積み、自分も乗った。

運転席には修司がいた。

を見たのは、向かいのの老だった。

「お父さんが送っていくんやとってました」

警察から確認された修司は、しばらく否定した。

だが、目撃者がいると伝えられると認めた。

そのの夜。

佳代子は台所で修司を待った。

裕太は階にがらせた。

修司が帰ると、佳代子は言った。

「どこまで送ったの?」

修司は靴を脱ぎながらきを止めた。

「警察から聞いたのか」

「どこまで?」

「駅」

「何のために?」

「荷物がかったから」

「学く娘が、旅鞄持ってるのを見て何も聞かなかったの?」

「友達のところに持っていくって」

「どこの友達?」

らん」

「名は?」

「聞いてない」

佳代子は笑いそうになった。

こんなにな嘘をつくだったのかとった。

話もらない」

「またそれか」

回よ」

修司は無言だった。

「あなた、何をってるの?」

「何もらない」

穂はどこにこうとしてたの?」

らない」

「だったらどうして嘘ついたの?」

修司が顔をげた。

「何の嘘だ」

「朝、で送ったこと」

「関係ないとったんだ」

「娘がいなくなったに?」

声がきくなった。

階で何かがく音がした。

佳代子は声を落とした。

「娘がいなくなったに、自分が最で送ったことを、関係ないとったの?」

修司は黙っていた。

そして、ようやく言った。

「本が言うなって言ったんだ」

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