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"濡れた水泳帽、7年後に暴かれた母の真実" 第7話

真理子は横向きに倒れていた。

目はいていた。

「聞こえますか」

恵理が声をかけると、真理子の唇がいた。

最初は聞き取れなかった。

顔をづけると、

「美咲に話して」

と言った。

「それだけですか」

美咲の声は、自分のものではないように聞こえた。

恵理はしばらく黙った。

「もう度、名を呼びました」

「私の?」

「はい」

母は識を失う、美咲の名度呼んでいた。

その頃、美咲は自宅で祖母の薬を準備しながら、母は族より泳を選んだのだとっていた。

恵理は携帯話を取りした。

救急へ通報しようとした、管理から野々ってきた。

森川が呼んだのだという。

野々は倒れている真理子を確認した。

呼吸はある。

首の脈も触れた。

「救急を呼びます」

恵理が言うと、野々は携帯話を持つを押さえた。

「待ってください」

「何を待つんですか」

「今、救急が入ったら全部調べられる」

が倒れてるんですよ」

分だけです」

野々はそう言った。

その分のに、の無許利用者をプールからす。

管理の名簿を片づける。

カメラの録画設定を確認する。

真理子が持ってきた類を回収する。

それから救急を呼べばいい。

森川も、

「すぐに呼ぶから」

と言った。

恵理は反対した。

だが野々は、

「このに無許で入っていたことが分かれば、泳会は終わります」

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と告げた。

「介護者向けの活も、全部です」

恵理の夫は当、パーキンソン病を患っていた。

週に度の泳会だけが、れられるだった。

森川の団体から、の見守り支援を紹介してもらったこともある。

泳会がなくなれば、またで夫を抱える活に戻る。

恵理は携帯話を握ったまま、通報ボタンを押せなかった。

分だけだとったんです」

恵理は言った。

「本当に、分で呼ぶとっていました」

だが、野々はまだ話を許さなかった。

分。

森川と野々は管理の参加者名簿をいた。

真理子が印を付けた分の履歴を削除した。

分。

野々はプールサイドにいた会員を集めた。

原さんが突然帰ったことにする」

そう説した。

誰かが警察へ話せば、全員が無許利用の責任を問われる。

泳会は閉鎖される。

から受けていた支援もなくなる。

会員たちは戸惑った。

何が起きたのからない者もいた。

森川は、

「真理子さんは自分で帰った」

とだけ話した。

その、恵理にと浴巾を渡した。

「濡らして、プールサイドへ置いてください」

「どうして私が」

「あなたと真理子さんは同じ子でしょう」

恵理は断った。

すると野々が、

「倒れたを放っておいたことは、あなたも同じです」

と言った。

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そのには、事故から分以が過ぎていた。

もう自分も戻れない所へ来ている。

恵理はそうじた。

母のへ沈めた。

い浴巾にもを吸わせた。

くへ置いた。

そのも真理子は階段の踊りにいた。

分。

恵理が階段へ戻ると、真理子の目は閉じていた。

呼びかけても反応がない。

呼吸は浅く、途で止まりそうになっていた。

「もう待てません」

恵理は再び話を取りした。

森川がそれを奪った。

「今さら救急を呼んだら、どう説するんだ」

「階段から落ちたって言えばいいでしょう」

「どうして管理にいたのか聞かれる」

「そんなことより、真理子さんが」

「もう助からないかもしれない」

森川は言った。

その言葉で、全員の選択が変わった。

助かるかもしれないではなく、

すでに助からないとして扱い始めた。

分。

真理子の呼吸が確認できなくなった。

医師でも救急隊員でもない者たちが、

「もうんでいる」

と決めた。

「本当に、そのずっと誰も救急を呼ばなかったんですか」

美咲が尋ねた。

恵理は頷いた。

「私もです」

「母が私を呼んだのを聞いたのに?」

「はい」

「助けてって言ったのに?」

「はい」

美咲は恵理の頬を叩きたいとった。

鳴りたかった。

だが目のの女性は、その瞬から歩もけなかったように見えた。

を失いたくなかったんですか」

美咲は尋ねた。

恵理の顔が歪んだ。

「そうです」

「自分がれられる、そのを?」

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