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"濡れた水泳帽、7年後に暴かれた母の真実" 第4話

「森川さんが、みんなが見ているから違いないと言いました」

井隆は、泳いでいた女性が紺ではなく、黒い着だったと話した。

の調には紺かれている。

「そんな細かいことは覚えていません」

彼は繰り返した。

全員が同じ女性を見たのではなかった。

誰かが見たと言い、

別の誰かがそれを否定しなかった。

その記憶が集められ、最には全員の目撃証言に変わっていた。

母のは、濃い青だった。

同じ子を使っていた会員がもういる。

佐伯恵理だった。

「第で泳いでいたのは、佐伯さんではありませんか」

浦が尋ねると、恵理は首を振った。

「私は第です」

「当の別の会員は、あなたが第にいたと話しています」

「覚えていません」

原さんがプールへ入るところを、実際に見ましたか」

「見ました」

「どこで?」

「プールサイドです」

「更からてくるところを?」

恵理は答えなかった。

「泳いでいる顔を見ましたか」

ですから、顔までは」

「では、何を見て原さんだとったんですか」

子です」

「あなたと同じの?」

恵理は両を膝ので握った。

ろ姿も似ていました」

真理子と恵理は、も体格もかった。

同じ代。

同じ子。

で顔が見えなければ、見違える能性はある。

だが恵理自が泳いでいた女性なら、見違えでは説できない。

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森川は、の証言がい違っていると伝えられても表を変えなかった。

のことです。記憶が曖昧になるのは当然でしょう」

「当は全員が確実に見たと話しています」

「混乱していたんです」

原さんは、プール側の扉を通っていません」

森川は瞬だけ目を伏せた。

「記録の故障では?」

「正常に作していました」

「では、職員がけたのかもしれません」

分、あなたのカードで管理通いています」

森川は黙った。

原さんを管理へ連れていきましたか」

「いいえ」

「何のために扉をけたんですか」

「備品を取りにったんだといます」

「何を?」

「覚えていません」

「失踪当の朝なのに?」

「当は、それほどなことだとっていませんでした」

森川の説は滑らかだった。

だが、管理通を通った記憶だけが曖昧だった。

真理子が泳いでいた姿については、今も細かく覚えているという。

青い子。

ゆっくりしたクロール。

分。

痛。

い浴巾。

械が否定する部分だけが、なぜか鮮だった。

美咲は、母の古い写真を理した。

游泳馆で撮られた写真はほとんどない。

真理子は着姿を族に見せたがらなかった。

枚だけ、泳会の集写真があった。

失踪の

プールのロビーで、が横に並んでいる。

森川をに、真理子と恵理が隣同士にっている。

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真理子は笑っていた。

で見せる笑顔より、しだけ肩の力が抜けている。

写真の裏には、母の字で付がかれていた。

そのに、

【久しぶりに、何も考えなかった】

とある。

美咲は何度も読み返した。

母にとって、泳ぐ切だったことは分かっていたつもりだった。

だが「何も考えない」ということが、どれほど必だったのかは考えたことがなかった。

ではいつも、何かを気にしていた。

祖母が起きる

父の夕

美咲の帰宅。

薬の残り。

洗濯物。

病院の予約。

だけに入れば、誰の名も呼ばれない。

その所でさえ、母は最に泳げなかった。

、佐伯恵理から警察へ話が入った。

もう度話したいという。

恵理は回と同じを着て、相談へ来た。

「真理子さんが泳いでいたという証言を、訂正します」

浦は録音を置いた。

「何を見ましたか」

「私は、真理子さんがプールへ入るところを見ていません」

「では、なぜ見たと言ったんですか」

恵理は唇を噛んだ。

「そう言うように頼まれました」

「誰に?」

「森川さんと、野々さんです」

野々修。

の游泳馆运营负责

の調では、

帯は事務理をしていた」

と話している。

原さんは、どこにいたんですか」

恵理の呼吸が浅くなった。

「管理です」

「なぜ?」

「森川さんと話すために」

「何の話ですか」

「名簿のことです」

恵理は顔を覆った。

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