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"濡れた水泳帽、7年後に暴かれた母の真実" 第3話

しかし、そのプール側の扉を通った記録がない。

職員にけてもらった記録もない。

「故障していた能性は?」

「ほかの分は正常です。も翌も、原さんの腕輪は問題なく使われています」

「じゃあ、母はどうやって泳いだんですか」

浦は答えなかった。

答えられないのではない。

質問の提そのものが崩れていた。

母は泳いでいない。

なくとも、通常の入からプールへは入っていない。

美咲は当の証言調を見せてもらった。

森川は、

原真理子が第で約分泳ぐ姿を確認した】

と話している。

佐伯恵理も、

【真理子が青いを着用し、ゆっくりと泳いでいた】

と証言していた。

残りのも、母がプールにいたことを認めている。

とも嘘をついたということですか」

「現段階では断定できません」

械の記録と、の記憶なら、どちらが違っているんですか」

「そこを調べています」

浦は、別のを指した。

【05:37 職員権限 管理通放】

の奥には、般利用者が入れない細い通があった。

管理、清掃用倉庫へ続く職員専用の区域。

分、その扉がいている。

使用されたのは、森川に貸与されていた職員用の臨カードだった。

「母は、こっちへったんですか」

能性があります」

「森川さんと?」

「当、森川さんはこの記録について何も話していません」

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、森川は母と緒にプールサイドへいたと証言した。

だが記録、彼は母が建物へ入った、管理通の扉をけている。

美咲は、プールサイドに残されていた濡れた子をした。

の証言。

濡れた浴巾。

のそばに置かれた拖

すべてが、母は確かに泳いだと示していた。

ただつ、母自が通ったはずの扉だけが、それを否定している。

県警を、美咲は改修のプールへ向かった。

事責任者の許を得て、浦と建物のへ入る。

は剥がされ、ロッカーも撤されていた。

奥の壁に、さな扉がある。

、美咲はそのすららなかった。

浦が扉をける。

暗い。

めば管理

へ曲がると、サービス用の階段があった。

「この通を通れば、プールサイドを通らずに建物の裏へけます」

浦が言った。

美咲は階段を見ろした。

コンクリート製の狭い階段。

度折れ曲がり、階の搬入へ続いている。

壁の部だけ、周囲とが違っていた。

の塗料が、角く塗り直されている。

「ここだけしいですね」

事業者も同じことを言っていました」

塗装記録を調べると、その部分は母が失踪した翌に補修されていた。

理由は、

【台接触による壁面汚損】

と記されている。

「母は、ここへ連れてこられたんですか」

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美咲の声が通に響いた。

浦は階段を見たまま答えた。

「その能性を調べます」

、美咲は母がプールを方を考えてきた。

へ落ちたのか。

へ流されたのか。

自分からどこかへったのか。

だが本当は、母は最初からプールへ入っていなかった。

探すべき所は、ではなかった。

 

再調査で最初に呼ばれたのは、泳会のだった。

に、は県へ転居していた。

は病気で入院

森川雅は、辺健康ネットの代表を退き、内でさな介護用品を経営していた。

佐伯恵理は、夫ので暮らしている。

は別々のに事を聞かれた。

最初の証言は、とほとんど変わらなかった。

真理子は第にいた。

着だった。

青いをかぶっていた。

分ほど泳いでいた。

体調が悪いと言い、プールからた。

だが警察が細かく尋ねると、しずつ違いが現れた。

宮正子は、

「真理子さんの顔までは見ていない」

と認めた。

に女性がいた。

青い子をかぶり、ゆっくり泳いでいた。

周囲が真理子だと言ったので、そうっただけだった。

原康弘は、母が泳いでいるところを見ていなかった。

彼が見たのは、プールサイドに置かれた黄い浴巾だった。

原さんのものだとっていたので、来ているといました」

田辺は、当作成された状況説に署名しただけだった。

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