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"濡れた水泳帽、7年後に暴かれた母の真実" 第2話

「泳いだは?」

警察官が森川へ尋ねた。

着のまま浴巾を掛けていたといます」

プールサイドには、濡れたが残っていた。

子。

その横に、黄い浴巾が置かれている。

どちらも母のものだった。

浴巾はを吸ってくなっていた。

「これを使っていたんですよね」

警察官が確認すると、会員たちは頷いた。

が、

「髪を拭いていました」

と言った。

別のは、

「肩に掛けて歩いていました」

と答えた。

誰も、その違いを気に留めなかった。

方の非常は、プールサイドからい通を抜けた先にあった。

ると、建物沿いに細い排が続いている。

夜の量が増し、その先はへつながるきな流していた。

非常からメートルほどれた所で、母の青いプールサンダルが見つかった。

れて落ちていた。

片方はの縁。

もう片方は濡れた

警察官は、をのぞき込んだ。

「気分が悪くなって、を滑らせた能性がありますね」

から消防と警察による捜索が始まった。

防波堤。

員もへ入った。

だが母は見つからなかった。

着姿の女性がを歩いているところも、誰にも目撃されていない。

建物の防犯カメラは、朝の帯には作していなかった。

森川は何度も同じ説をした。

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原さんは、確かに泳いでいました」

ほかのも同じだった。

分ほど。

が痛い。

浴巾を持って非常の方へ向かった。

全員が、母がプールへ入ったことを覚えていた。

美咲は、濡れたが入った透な証拠袋を見つめた。

朝、自宅を、母の髪は乾いていた。

この子が濡れている以、母は泳いだ。

そのは、そう考えるしかなかった。

けれど

美咲はることになる。

あの朝、母の腕輪は度もプール側の扉を通っていなかった。

母は、泳いでなどいなかった。

 

母が消えてから、が過ぎた。

潮見プールは、老朽化による改修事のため閉館していた。

壁には事用シートが張られ、入板も取りされている。

原美咲は、そのを通るたびに目をそらしていた。

母の捜索が終わったも、プールは何事もなかったように営業を続けた。

子どもたちの声。

泳教の送迎

濡れた髪で笑う親子。

美咲にとって、あの建物だけがの朝を保しているようだった。

県警から連絡が来たのは、の午だった。

潮見プールの旧設備から、しい記録が見つかりました」

話の相は、再調査を担当する刑事の浦だった。

母の事件を最初に担当した刑事ではない。

の資料を引き継ぎ、改修事で見つかった記録を確認しているという。

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入りの記録ですか」

美咲は尋ねた。

「はい。ただし、正面入のものではありません」

プールには、種類の入退記録があった。

つは、建物の正面入

会員証をかざすと、更のある区域へ入れる。

もうつは、更とプールサイドのにある扉だった。

泳会の会員は、首に着けた腕輪型の認証タグを読み取らせ、プール側へ入る。

つの装置は別々に管理されていた。

失踪当、警察へ提されたのは正面入の印刷記録だけだった。

【05:28 原真理子 入館】

それによって、母が游泳馆へ来たことは確認されている。

だが改修、施業者がプール側の古い制御装置を取りした。

内部に残っていた記録を復元すると、当のデータが見つかった。

美咲は翌、県警本部へ向かった。

会議の机に、覧表が置かれていた。

【05:31 森川雅

【05:32 佐伯恵理】

【05:33 宮正子】

【05:34 原康弘】

【05:34 田辺

【05:35 井隆】

泳会の

全員が、腕輪を使ってプール側の扉を通っている。

「母の名は?」

美咲が尋ねた。

浦は答えず、次のページをめくった。

分から分まで、すべての記録が印刷されている。

真理子の名はなかった。

「腕輪を使わずに入る方法は?」

「職員が内側からければ能です」

「誰かがけたんじゃないですか」

「その、扉の放履歴が残ります」

「残っていない?」

浦は首を振った。

母が正面入から建物へ入ったことは違いない。

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