みかん小説
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"母との同居後、妻が倒れた――医師が私だけ呼んだ理由" 第5話

かなかったい封筒

週の再診は、美の会社の決算業務となった。夜に目を覚ますと、リビングでパソコンに向かう背が見えた。「無理するなよ」と声をかけると、美は「あとしで終わるから」と答えた。私はそれ以話しかけず、寝へ戻った。

再診当の朝、台所に美の姿がなかった。寝へくと、彼女は布団を肩まで引きげ、顔を悪くして横になっていた。はなかったが、体がくて起きがれないという。「今は仕事を休めよ」と言うと、美は「そうする」と答えた。私は蔵庫のパンをべて勤した。

そのが彼女の病院の予約だと、私は忘れていた。母は覚えていた。階へを持ってき、「今こそ病院へ」と促したが、美は着替えようとしても体がかず、ベッドの端でうなだれたそうだ。母は「タクシーを呼ぶわ」と言い、美は「今は本当に無理です」と首を振った。

「だったら病院へ話しましょう。次にどうすればいいか聞かないと」

母がそう言うと、美は「自分で連絡します。し休ませてください」と頼んだ。母はそれ以責めず、枕元にと話を置いて部をた。そのも何度か様子を見にったが、美は眠っていて、話をかけた気配はなかったという。

週、郵便受けに婦科からのい封筒が届いた。

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私は差を見て胸騒ぎを覚え、夕を作っていた美に渡した。「予約の、けなかったんだって?」と尋ねると、彼女は「体調が悪くて。次の予約を取り直すつもり」と答えた。

私は腹をてた。「母さんと約束しただろ。自分の体のことなんだから、ちゃんとしろよ」。美は包丁を置き、「分かってる。今週に連絡する」と言った。私はその返事を聞いて、もう責任を果たした気になった。

母は台所の入りにっていた。私たちの会話を聞いていたらしく、「、美さんはこの、起きがれないほど疲れていたのよ」と言った。私は「だから休ませたじゃないか」と返した。母は「休ませたんじゃないでしょう。あなたが何も引き受けなかっただけよ」と静かに言った。

私は言い返せず、仕事の疲れを理由に卓をれた。美は封筒を引きしへしまい、何事もなかったように夕をした。母はほとんど箸をつけず、美の顔ばかり見ていた。

その夜、私が歯を磨いていると、廊で美が母に話す声が聞こえた。「お義母さん、配させてごめんなさい。次は本当にきます」。母は「私に謝ることじゃないの」と答え、しを置いて続けた。「に、ちゃんと話して。あなたが怖いとっていることを」

美は答えなかった。私は洗面所の扉を閉め、聞こえなかったことにした。

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翌朝、引きしのい封筒はなくなっていた。妻が病院へ連絡したかどうか、私は確認しなかった。

母はその、私に「美さんが疲れている、あなたが夕を作れないの?」と尋ねた。私は「もちろん作れるけど、仕事から帰るのが遅いから」と答えた。母は「なら買って帰ればいいでしょう」と言い、私は黙った。あまりに簡単な答えだった。できない理由を探していたのは、料理の腕がないからではなく、今までの役割を変えるのが面倒だったからだ。

に医師から「ほどから経過観察の記録があります」と言われたとき、私の脳裏に真っ先に浮かんだのは、この封筒だった。私はらなかったのではない。るための扉を、目ので自分から閉めたのだ。

その夜、母は美が台所で「もう自分の病院を回しにしたくない」と漏らすのを聞いていたという。母は「だったら私のことは配しないで」と答えたが、美はただ首を振った。数週、母は夕の席で私に告げることになる。「。私、このをていくわ」。私はその言葉が、妻の沈黙を解く最の会だったとはらなかった。

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