"五歳で売られた天才少女、悪意を嗅ぎ分け父を救う" 第13話
歳の神射と絶対の命
の体力回復を兼ねて、陸の敷内にある非公の射撃訓練へ赴いたのことだった。 そこは、陸の男たちが代々、射撃の腕を磨くための専用施設であり、防音壁と最鋭の子標が備え付けられていた。
子からちがり、久しぶりに競技用エアピストルを握る。 リハビリを兼ねた試射だったが、ブランクのせいで弾はわずかに点圏へと流れた。 「くそっ、まだ指先の覚が戻っていないな……」 悔しそうに息を吐くの横で、ゆえんが目を輝かせてピストルを見げていた。
「パパ、それ、ゆえんも撃ってみたい!」 居わせたの兄たちが吹きした。 「おいおい、ゆえんちゃん、無理だよ! その銃は競技用で、キロ以もあるんだぞ。歳の女の子が両で持ったって、引きを引くどころか銃を支えることすらできやしないさ」
「できるもん! ゆえん、鳥さんを捕まえるパチンコ、でいーっぱい練習したもん!」 ゆえんは唇を尖らせると、テーブルのに置かれたエアピストルにさな両を伸ばした。 いはずの属の塊を、ゆえんは驚くほど無駄のない移でスッと持ちげた。 その瞬――訓練の空気が、ピシリと凍りついた。
歳の女のち姿。 背筋は定規を当てたように真っ直ぐに伸び、腕は標に対して微のブレもなく平に固定されている。
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呼吸が止まり、その瞳の奥に、千丈の淵を湛えたような徹な集力が宿る。
パシュッ!
消音器越しに放たれた第射。 メートル先の子モニターが、ピピッと甲い音をてた。 【点・央】
「……は?」 男のが抜けな声を漏らした。 「ま、まぐれだ! 偶然センターに入っただけに決まって――」
パシュッ! パシュッ!
髪を入れずに放たれた第射、そして第射。 モニターの表示は変わらない。【点】のまま。 「標を確認しろ!」が叫び、カメラのズームレバーを操作した。 モニターに写しになった標のを見て、そのにいた全員の顎がれんばかりに落ちた。
点サークルのど真ん、直径わずか数ミリのピンポイントに、発の弾丸が全く同じ穴を貫通していたのだ。 弾痕は、たったつ。から撃った発が、最初の発の穴を寸分の狂いもなく通り抜けていた。
「な……なんだこれは……!?」 駆け寄ってきたのは、陸の射撃顧問であり、元国代表チームの総監督を務めていた范(ファン)老だった。老鏡をずらし、モニターとゆえんの元を狂ったように見比べる。 「ブレがない……呼吸の乱れも、拍による微振すら完全に制御されている……! まれついての絶対体幹と体力……性のスナイパーだ!」
「ゆえん、すごい? パパ、ゆえん、真んに当たったよ!」
銃を置いた瞬、いつもの無邪気な歳児に戻り、満面の笑みでびついてくる女。 は呆然とが子を抱きげ、震える声で呟いた。 「お……体、どこでこんな撃ち方を覚えたんだ……?」 「どこでも覚えてないよ? ただね、の真んから、細いの糸がゆえんの目の奥まで繋がって見えるの。その糸を辿って引きを引くだけだよ」
范顧問の目がギラギラとした野と興奮に燃えがった。 「! この子をワシに預けろ! 来週から催されるアジア・ユース国際射撃選権……が国の代表枠に、この子を撃参戦させるんだ!」