"一年後の請求書" 第14話
解約されたと、片切符
「先。今すぐへ同し、百万円の振込続きを完させたいのですが、よろしいでしょうか」 昭雄の言葉に、弁護士は静かに頷いた。 「承いたしました。振込が確認され次第、正規の領収証と債権消滅のを作成いたします」
「主様、本当に……何とお詫びを申しげればよいか……」 昭雄が再び々とをげる。 俺はさく息を吐き、穏やかに答えた。 「お父様のお気持ち、痛いほど伝わりました。息子さんのいは決して許されるものではありませんが、お父様の誠実なご対応に謝いたします」
「ありがとうございます……。おい、! つんだ!」 昭雄はで泣きじゃくるの襟首を引っ張りげた。 「これからおのアパートへき、荷物をすべてまとめるぞ」
「へ……荷物……?」 が涙とに塗れた顔をげる。
「当たりだ。おがんでいるマンションの賃も、私が払っているんだぞ。即解約の続きを取る。おが買い込んだゲーミングPCも、モニターも、ゲームも、すべて古ショップへ売り払って返済のしにする」
「そ、そんな……! あのPC、バイト代で買った俺の宝物なのに……!」 「貴様の宝物などるか! 百万円の損害をに与えておいて、自分の玩具を守れるとうな!」 昭雄のに、はヒッと息を呑んで縮みがった。
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「も学も失って……じゃあ、俺はこれからどうすればいいんだよ……!?」 絶望の底から絞りされたの問いに、昭雄は徹な差しを向けた。
「実へ連れ戻す。そして、私のりいがやっている解体事と基礎の現へ、み込みの作業員として放り込む」
「ど……作業員……!? 俺が……肉体労働……!?」 スマホとキーボードしか触ってこなかった、自称『スマートなZ世代』の若者にとって、それは刑宣告にも等しい言葉だった。
「そうだ。と汗にまみれて働き、私が肩代わりした百万円を、利息をつけて全額私に返済しろ。返し終わるまで、ゲームはおろか、スマホを持つことも許さん。……異論はあるか?」
「う……うわあああああん!!」 は両で顔を覆い、もはや言葉にならない叫び声をげながら、父親に引きずられるようにしてをてった。 カランコロン、とドアベルが鳴り、の背が初の眩しい差しのへと消えていく。
嵐のような修羅がった内には、再び静かなジャズの調べと、煎り豆のばしいアロマが満ちていた。 「……ふう」 俺はエプロンをし、カウンターに両をついて、く、い息を吐きした。