"一年後の請求書" 第8話
「AIが丈夫と言った」という無
「だ……騙したなッ! こんな罠みたいな規約、詐欺罪で訴えてやる!」 なおも往際の悪く喚く。 すると、入のドアベルが鳴り、のスーツ姿の紳士が入ってきた。 は髪をオールバックにした初老の男性、もうは理な目元をした代半ばの男性。 胸元には、誇らしげにの弁護士バッジがっていた。
「やあ、橘さん。お約束のに来ましたよ」 「先、神崎先、お待ちしておりました」 俺がをげると、はギョッとしてずさりした。 「べ……弁護士……!?」
「ご紹介しましょう。当の顧問弁護士である法律事務所の弁護士と、神崎弁護士です。本のご精算にち会っていただくためにお呼びしました」 弁護士は、徹な線をに向けた。 「向さんですね。先ほどからあなたの主張を伺っていましたが、法律として言申しげましょう。この契約に、違約性や無効事由は切しませんよ」
「な……嘘つけ! 俺は契約する、ちゃんと最のAIに契約の画像を読み込ませてチェックしたんだぞ! AI様が『問題ない』って言ったからサインしたんだ! 悪いのはそのAIか、AIを作った会社だろ! 責任転嫁するな!」 あまりにも無様で荒唐無稽な責任転嫁に、神崎弁護士がわず吹きした。
「向さん、あなた法学部の学だそうですね。
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AIの使い方すらごじないのですか?」 「な、何だと!?」 「あなたがAIに尋ねたのは、『この契約にサインして問題ないか』という極めて抽象な質問でしょう? AIは『法な形式件を満たしているか(違法な契約ではないか)』という観点でしか判断しませんよ。契約自体は完全に法なのですから、AIが『問題ない』と答えるのは至極当然です」
神崎弁護士は鏡を押しげ、ややかに続けた。 「『この契約を結んだで、自分が毎ゲームをやり続け、PCをタコ配線でフル稼働させた、どのようなペナルティ料が発するか』と具体にプロンプトを入力しましたか? していませんよね。自分の怠惰と無でAIを使いこなしもせず、結果がたらAIのせいにする。……法を学ぶとして、恥ずかしくないのですか?」
「う……あ……」 の顔が、今度は恥辱で真っ赤に染まった。 逃げをつずつ、巨な鉄板で塞がれていくような絶望。
弁護士が追い討ちをかけるように、類の束をカウンターに叩きつけた。 「民法第百条、契約自由の原則。能力をする成が、内容を自ら確認して署名捺印した契約は、効に成します。あなたが支払いを拒絶する、々は即座に京方裁判所へ売掛請求訴訟を提起し、仮差押えの続きに入ります。……裁判になれば、百パーセントあなたが敗訴しますよ」
ダブルのリーガルアタック。 の膝が完全に崩れ、にへたり込んだ。