"時給1111円で高齢者5人を雇った結果" 第17話
「寄りだから」ではなく
で働く齢者がになったことで、またSNSに取りげられた。
《シルバー軍団のラーメン》
《平均齢がすぎる》
面半分の記事もあった。
だが俺は、し違を覚えるようになった。
確かに齢はい。
けれど俺にとって、もう「老を雇っている」という覚はなかった。
黒田さんは炒飯担当。
梅原さんは餃子担当。
桜さんは。
桃子さんはホール。
青さんは庫と数字。
しく入った田辺さんは設備修繕。
ただそれだけだ。
あるテレビ局から取材依頼が来た。
ディレクターは言った。
「齢者が若者に負けず働く姿を撮りたいんです」
俺は返事を迷った。
桃子さんが横から聞く。
「若者に負けずって、誰と勝負してるの?」
ディレクターは困った顔をした。
「いえ、そういうでは……」
黒田さんも言う。
「俺、スマホは若い奴に負けるぞ」
青さんが続ける。
「その代わり庫表は負けん」
「私は力仕事無理よ」
梅原さんが笑う。
「でも餃子なら負けない」
結局、取材は受けた。
ただしテーマをし変えてもらった。
《齢ではなく、得を仕事にする》
放送。
全国からが届いた。
歳の男性。
《定、自分には何もできないとっていた。昔やっていた修理の仕事を、所でしずつ再しました》
歳の女性。
《スーパーの仕事を辞めようとっていましたが、に惣菜作りを担当できないか相談してみました》
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若い経営者からも来た。
《のパートさんに「しい械が苦」と決めつけていました。本に聞いたら、で普通にタブレットを使っていました》
俺はそれらを階の壁へ貼った。
塩田が枚ずつ読んでいた。
「俺みたいな、いんでしょうね」
「何がです?」
「を見るに、分類しちゃう」
塩田は苦笑した。
「若いから覚えるのがい。寄りだから械が苦。学だからすぐ辞める。主婦だから責任ある仕事は無理」
以の彼なら、当たりに使っていた言葉だったという。
「分類すると楽なんですよ」
「管理しやすいから?」
「はい。でも、って管理表ほど単純じゃなかった」
そのの夜。
閉にみんなで賄いをべた。
黒田さんが炒飯。
俺がラーメン。
梅原さんの餃子。
「うち、従業員の方がよくべますよね」
俺が言う。
「寄りはが細いとってたか?」
黒田さんに言われ、笑いが起きた。
俺も昔なら、
「歳ならあまりべないだろう」
と決めつけていたかもしれない。
をるというのは、案こういうことなのだ。
げさな理ではない。
何が好きか。
何が苦か。
どういうに笑うか。
それをずつ覚えるだけ。
そして目の採用記。
俺はに、最初のと同じ質問をした。
「まだ働きます?」
全員が即答した。
「当たりだ」