"時給1111円で高齢者5人を雇った結果" 第15話
1111円から始まった
そのの。
俺はを閉のに残した。
「話があります」
「改まってどうした?」
黒田さんが言う。
俺は封筒をへ渡した。
にはしい雇用条件をいたが入っている。
桃子さんが老鏡をかけた。
「……げるの?」
「はい」
の売りげは、を雇うの約倍になっていた。
もちろん利益がそのまま倍になったわけではない。
材料費も費も件費も増えている。
それでも、以より余裕はできた。
「最初は1111円しかせませんでした」
俺はをげた。
「むしろ、あんな条件で来てくれてありがとうございました」
黒田さんがを畳む。
「にも言ったろ。働かせてくれたことがありがたかったんだ」
「でも今は、が払えます」
俺は言った。
「なら払わせてください」
は顔を見わせた。
梅原さんが笑う。
「じゃあ慮なく」
俺はほっとした。
以、度昇を申したときは、
「そのでのベンチ買って」
「子ども用子増やして」
などと言われ、なかなか受け取ってもらえなかったのだ。
「その代わり」
桃子さんが言う。
「つお願いしてもいい?」
「何です?」
「に回、子ども堂みたいなできない?」
話を聞くと、所には親の帰宅が遅く、で夕飯をべる子が何かいるという。
「無料じゃなくていいの。く、さいラーメンをす」
俺は考えた。
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昔の俺なら、
「利益がない」
と先に考えただろう。
今は違う。
青さんを見る。
「計算できます?」
「もうしてある」
「いな」
みんなが笑った。
に回。
午から限定。
学以へ、さなラーメンと餃子個を格ですことにした。
最初の。
ほどの子どもが来た。
桃子さんは宿題を見始めた。
「先、これ分かんない」
「先じゃないってば」
そう言いながら、完全に先の顔になっている。
黒田さんは子ども用のさな炒飯を作り、梅原さんは餃子の包み方を教えた。
桜さんは帰りが遅くなった子をのくまで送る。
青さんは材費を計算。
塩田はの奥で、次回の案内チラシを作っていた。
俺は厨からその景を眺めた。
半まで、このは潰れかけていた。
俺はずっと「客を増やさなければ」と考えていた。
だがが増やしたのは、客だけではない。
このを必とする理由だった。
帰る所。
顔を覚えてもらえる所。
ちょっと話ができる所。
そんなものは、きなチェーンと価格で比べることができない。
閉。
の板をしまっていると、塩田が隣へ来た。
「赤坂さん」
「何です?」
「俺、昔このを潰したいとってました」
「ってますよ」
「今は、潰れたら困ります」
「俺もです」
で笑った。
そのとき、から黒田さんの声がした。
「若いもん、いつまで喋ってんだ! 片付けるぞ!」
塩田が苦笑する。
「過ぎて若いもん扱いされるとはわなかった」
「諦めてください。あのたちからしたら俺たち子どもらしいです」
俺たちはへ戻った。