"時給1111円で高齢者5人を雇った結果" 第11話
「俺は頼まれただけです」
週ほど、何も起きなかった。
だから俺は、嫌がらせも終わったとい始めていた。
ところが曜の夕方。
警察から話があった。
「赤坂さん。以相談いただいた件ですが、度お話を伺えますか」
を桃子さんたちへ任せ、俺は警察署へ向かった。
そこで聞いた話に、を疑った。
ので騒ぎを起こし、ごみを置いていた男が別件のトラブルで事を聞かれ、その際、うちへの嫌がらせについて話したという。
「本は、『頼まれた』と言っています」
「誰にですか」
警察官は慎だった。
「今の段階では相方の話も確認する必があります。ただ、特定のの関係者から銭を受け取ったという説をしています」
俺は言葉を失った。
、その男は正式に謝罪へ来た。
警察官ち会いのもとだった。
「すみませんでした」
以の威勢はなかった。
「俺、に困ってて……ので揉めたり、悪いコミいたりすればもらえるって」
「も?」
「はい」
件のうち、複数は男がに頼んで話させていた。
「誰に頼まれた?」
男は俯いた。
「……塩田ってです」
覚悟していた名だった。
それでも胸の奥がたくなった。
競争相だから嫌われる。
それは理解できる。
だがここまでやるとはっていなかった。
俺は警察へ、保していた防犯映像、コミの記録、注文話、記録をすべて提した。
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どこまで法な責任が問われるかは、俺には分からない。
ただ、なくとも「単なる同士の競争」で済む段階ではなくなった。
話はハイパーラーメン本部にも伝わった。
数。
スーツ姿の営業部が俺のへ来た。
「このたびは、当社の従業員に関する件で変ご迷惑をおかけしました」
くをげた。
「現、社内でも確認しております」
俺は鳴らなかった。
損害をそので求することもしなかった。
「つだけ聞いていいですか」
「はい」
「塩田さん、どうしてあんなに追い詰められていたんです?」
営業部はしばらく黙った。
「本部から数字を求められていたことは事実です。ただし、それは正をしていい理由にはなりません」
当然だった。
けれど俺には、し引っかかるものが残った。
へ戻ると、桃子さんが聞いた。
「塩田さんだったの?」
俺は頷いた。
は誰もばなかった。
「馬鹿だなあ」
黒田さんが呟いた。
りというより、残そうだった。
「なんでそんなことしたんだ」
桜さんも首を振る。
「ラーメン作りゃいいだけなのにな」
数。
塩田は職をれた。
社内処分について詳しいことは俺たちにはらされなかったが、もなく退職したという噂が届いた。
それからか。
俺たちは塩田の名をにすることもなくなった。
季節はへ変わった。
あるの夜。
閉直のに、の男が入ってきた。
痩せていた。
髪も伸び、以のスーツ姿とは別のようだった。
塩田だった。