"葬儀3日後、姑に追放された私に亡き夫からの連絡" 第4話
の夜の追放と奪われた典
葬儀が終わって目の夕暮れ。 本列島をたい線が通過し、は鉛のから激しいがり注いでいた。 親戚たちも引き揚げ、線の匂いだけが淀むリビングで、私は散乱した領収や葬儀社からの請求を理していた。
向かい側の座卓では、数枝が参列者から寄せられた分い典袋の束を、際よく数えていた。 総額で百万円を超えるであろう現が、の呂敷のに積みげられていく。 典帳には、直の会社の同僚や友、私の職関係者からの温かいメッセージがびっしりと記されていた。
「お義母さん。典帳のコピーを部取らせていただけますか。参列してくださった私の会社の方や友たちへ、の典返しの配をしなければなりません。それと、葬儀費用の支払いが百万円ほど残っていますので、この典から充当させていただけますか」 私が計簿と卓を差しすと、数枝はピタリと札を数えるを止め、私を酷な目で見据えた。
「典帳? そんなもの、あんたに見せる筋いはないわよ」 「え……? ですが、典返しの配は妻である私の務めです。それに、これからの活費や葬儀費用の精算も……」
数枝は呂敷の端を素く結び、現の束を自分の膝元へと引き寄せた。
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「典はね、喪主である私に対する参列者からのお悔やみなのよ。円たりともあんたたちに渡す気はありません。葬儀費用の残? そんなの、あんたのパート代や貯から面すればいいでしょうが」
「何を仰っているんですか! 私の友や会社関係者からの典もたくさん入っているんですよ! 夫をくして、これから咲をで育てていかなければならないのに、全額独占するなんてあんまりです!」 私が必に抗議すると、数枝はフンとで笑い、ちがった。 そして、私の臓を素で握りつぶすような、酷非な宣告をしたのだ。
「直はもういないのよ。ここは私のですから」
「……え?」
「がいの? 直がんだ以、血の繋がっていないあんたたち母娘が、このに図々しく居座る理由なんてどこにもないって言ってるのよ。ていきなさい。今すぐに」
では、鳴とともにたいが窓ガラスを激しく叩きつけていた。 刻は午を回っている。気温は度を回り、の音がすぐそこまで迫る凍てつく夜だった。 「今すぐ……ですって!? こんなの夜に、学の咲を連れて、どこへけと言うんですか! 荷物の理も、む所の続きも何もできていません!」
「そんなのあんたの勝でしょうが! くていかないと、警察を呼んで法侵入で突きすわよ!」
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数枝は玄関へ向かうと、内側からいドアを乱暴にけ放った。吹き込むが、廊を容赦なく濡らしていく。 咲が父親の遺を抱きかかえ、恐怖に震えながら私の背に隠れた。
これ以、この狂気に満ちたに留まれば、娘のが完全に壊れてしまう。 私は涙を呑み、自から持ちしたボストンバッグに、咲の教科、保険証、財布、着替えのだけを無で詰め込んだ。 「お母さん……どうして……どうして追いされなきゃいけないの……?」 泣きじゃくる咲のをく握りしめ、私たちはにりた。
「度とその汚いで敷居を跨ぐんじゃないわよ! 寄虫どもが!」 背でバアンと激しい音をててドアが閉ざされ、内側から何にも鍵がかけられる属音が響いた。 たいが、容赦なく私たちのへとり注ぐ。 傘を本だけ差し、私は咲の肩を抱き寄せながら、がねる暗の坂を、駅へ向かって歩きした。