"義母に逆らった妻を閉じ込めた夫が、翌朝失ったもの" 第7話
内に残されたお荷物につきましては、今週末の422正午までに引き取りのをご連絡ください。私のち会いのもとで引き渡します。無断でのち入りやピッキング等の破損為があったは、直ちに建造物侵入および器物損壊として警察へ被害届を提いたします』
送信ボタンを押した直、画面が瞬で既読に変わった。
廊に吹き抜けるが、菜緒の乱れた髪をたく撫でて通り過ぎていった。もはや、慮やけで自分をすり減らすは終わったのだ。
午4を回った頃、真紀のマンションへ戻る途の喫茶で、菜緒のスマートフォンが激しく鳴した。
画面に表示されたのは『義母・久美子』の文字。
これまでなら、義母からの着信を2コール以待たせることなど許されなかった。拍数をねげながら怯えて話にていた過の自分が、いのようにえた。菜緒は喫茶のテラス席に移し、録音能をオンにした状態で通話ボタンをスワイプした。
「……はい、です」
『ちょっと! 菜緒さん! あなた体どういうつもりなの!?』
スピーカーから漏れる久美子の切り声は、周囲の客がわず振り返るほどの音量だった。
『鍵を替えたってどういうことよ! 直たちが今末に引っ越す準備をしてるのよ! 荷物も入れてあるのに、鍵が入らないなんてどうしてくれるの!』
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菜緒はテーブルのに置いたアイスティーのグラスを静かに見つめながら、を交えずに返答した。
『お義母さん。あのマンションは、私が独代に私自の資で購入した私の個財産です。直さん夫婦にお貸しするという契約もも、私は切結んでおりません』
『族でしょうが! 直は浩司のたったの弟なのよ! 弟が賃を払えなくてに迷いそうなのに、空いている部を貸すのが男の嫁の務めでしょう! あなた、血も涙もないの!?』
「務めではありません」
菜緒の声は、氷のようにたく澄んでいた。
「族だからといって、の財産を無断で横領していい理由にはなりません。お義母さん、昨夜、浩司さんが私をトイレに閉じ込めたことをごですか?」
受話器の向こうで、久美子の激しい息遣いがピタリと止まった。
わずかなを置いて、久美子は居直るように声を尖らせた。
『……浩司から聞いたわよ! あなたが気なを利いて浩司をらせたんでしょう! 夫婦喧嘩の途でちょっとをやされたくらいで、監禁だの何だのげさに騒ぎてて! 浩司だって男のプライドがあるのよ!』
「9以、から突っ張り棒で固定して閉じ込める為は『ちょっとをやす』とは言いません。派な犯罪です。お義母さんは、その為を肯定されるのですね?」
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『な……何言ってるのよ! 法律を振りかざして姑を脅す気!?』
「脅していません。客観な事実を確認しているだけです。それから、もうつお伝えしておきます」
菜緒は元のメモ帳をめくり、用していた通告を淀みなく読みげた。
「毎25にお義母さんの座へ送していた8万円、ならびに直さんの座への3万円の送続きは、すべて本付で正式に止いたしました。今は切の送をいません」
『はあぁぁッ!?』
話から、をつんざくような絶叫が響いた。
『あんた、本気で言ってるの!? 私のだけでどうやって暮らせっていうのよ! 直たちの活費はどうなるの! ねって言うの!?』
「お義母さんの活設計は、お義母さんご自のと、息子である浩司さんや直さんが相談して解決すべき問題です。私には扶養義務はありません。直さんも、成したの男性です。活費が必なら、ご自で働いて稼いでください」
『許さないわよ……! 浩司に言って、今すぐあんたを叩きさせてやる! 婚よ! 慰謝料をたっぷり請求して、ぐるみ剥いで追いしてやるから覚悟しなさい!』
「結構です。どうぞ浩司さんとご相談ください。私の方も、弁護士を通じて婚の続きをめる準備をしておりますので」
『え……? り、婚……?』
予期せぬ単語を突きつけられたのか、久美子の声が急激に狼狽を帯びてずった。