"義母に逆らった妻を閉じ込めた夫が、翌朝失ったもの" 第4話
堅商社の経理課で働く菜緒にとって、仕事は自の命線だった。庭の急激なトラブルで揺している旨を正直に話し、本の取得と、以の通常勤の継続を願いた。司は私活の混乱を察し、業務の引き継ぎをく配してくれた。
仕事を休んだこの1を、単なる休息で終わらせるわけにはいかなかった。
菜緒は私用のノートパソコンをき、自宅から持ってきたメインバンクのネットバンキング画面にログインした。
画面の向こうに並ぶのは、菜緒名義の与振込座の入細だった。
画面をスクロールし、自送設定の覧をく。
・毎25振込:オオツキ クミコ(義母) 80,000円 ・毎25振込:オオツキ ナオキ(義弟) 30,000円
にして132万円。菜緒が々の残業代を削り、昼の費を切り詰めて捻してきた資が、毎械のように義実へ流れ込んでいた。始当初は「半だけ」「就職が決まるまで」という約束だったはずが、いつのにか支払わなければ罵声を浴びせられる義務へと変質していた。
菜緒は迷うことなく『自送止』のボタンをクリックした。
確認画面に表示された「次回の送予定はありません」という無質なシステムメッセージを、スマートフォンのカメラで撮して画面保する。
さらに、菜緒のクレジットカードの管理サイトをいた。
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族カードとして浩司に持たせていた追加カードの利用細を呼びす。スーパーでの用品購入のために渡していたはずのカードだったが、直3ヶの細には、郊のゴルフ練習での決済や、級居酒、さらには見覚えのないブランドショップでの数万円単位の決済が何件も並んでいた。
菜緒は即座にカード会社の紛失・盗難・利用止デスクへ話をかけた。
「カード名義本です。族カードとして発している追加カード1枚について、本付で恒久な利用止をお願いします」
オペレーターの事務な確認を経て、続きは数分で完した。
話を切った瞬、元のスマートフォンがブルルと震えた。浩司からのメッセージだった。
『母さんへの送、来週の曜が引き落としだぞ。昨の今で嫌がらせみたいに止めるなよ。活費に困るだろ』
監禁した妻の否を気遣う言葉は文字もない。最初にてきたのは、やはり母親へののことだった。
菜緒はを完全に排し、く返信を打った。
『私名義の座からの任の援助送は、すべて本付で止しました。また、あなたに貸与していたクレジットカードの族カードも利用止続きを完しています』
送信した数秒、スマートフォンの画面が浩司からの着信で埋め尽くされた。
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菜緒は応答ボタンを拒否し、画面を伏せた。髪を入れずにメッセージが連打される。
『ふざけるな! 勝なことするな! 俺の飯代やガソリン代はどうするんだ!』 『おい、話にろ! 母親を干し殺す気か! 親孝者!』
菜緒は呼吸をし、画面のスクリーンショットを淡々と保した。
賃や費が引き落とされる夫婦の共同座には、今分の支払いに必な残を残してある。止めたのはあくまで、菜緒個の資産から方に搾取されていた資と、菜緒の信用報にぶらがっていた追加カードだけだった。
「これでいい」
菜緒はさく呟いた。、自分が良かれとってき続けていた蛇を、自分ので締めたに過ぎない。の理尽な求に応じ続けることが「族の」ではないという厳な事実が、止完の画面とともに胸に刻まれていた。
午11半、菜緒は昨夜予約した役所の相談窓へ向かうため、真紀のマンションをた。真紀は「で送る」と言ってくれたが、菜緒はあえて徒歩とを選んだ。自分ので面を踏みしめ、自分の力で移する覚を確かめたかったのだ。
民相談センターの個に通されると、50代の女性相談員が穏やかな笑みで迎えてくれた。
菜緒は持参したノートをき、昨夜から今朝にかけての経緯を、スマートフォンのメモと照らしわせながら系列で説した。