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"「もう戻るな」と言った息子へ" 第7話

『裕子が変なこと言ってんのよ! 「良子さんは悪くないんじゃないか」って! あんた、まさか何か喋ったんじゃないでしょうね!?』

朝美さんと私は、息を呑んで線を交わした。

『私は何も話していないわよ』

『本当でしょうね!? もしあんたが余計なこと喋って私の計画を邪魔したら、あんたのことも町内できていけないようにしてやるからね! とにかく、あのババアの方なんかしたら悔するわよ!』

話が切られた。 朝美さんの指先が恐怖で刻みに震えていた。

「良子さん……耶は本気です……」

「朝美さん、私を助けるためにこんな危険な目に遭わせてしまって、本当にごめんなさい」

「いいえ、良子さん。これは私が自分で選んだことです。正しいことをしなければ、悔するとったから」

私たちはがり、証拠を携えて呉へと急いだ。 に到着し、奥ので吉岡と美咲さんに録音を聞かせると、りで顔を潮させた。

「なんて酷い……完全な名誉毀損と詐欺じゃない!」

吉岡が机を叩いた。美咲さんも憤慨して声を荒らげる。

「良子さん、今すぐこれを警察と弁護士に持っていきましょう!」

しかし、私は静かに首を横に振った。

「いいえ、まだです。もっと決定な証拠を固め、逃げを完全に無くしてから、気に反撃します」

その舗の引き戸が勢いよくき、鈴が激しく鳴り響いた。

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て売りへ向かうと、そこにっていたのは、ならぬ息子の川島志だった。

「――母さん!」

ぶりに見る息子の姿。しかし、その声には母親を気遣う優しさなど微もなく、苛ちだけが張り付いていた。

「何の用かしら」

私がたく問いかけると、志は忌々しそうに眉をひそめた。

「母さんがこのにいるっての噂で聞いてんできたんだよ。これ以、職や町内の皆さんに迷惑をかけるのはやめてくれ!」

「迷惑? 私が誰に迷惑をかけたというの?」

「とぼけるなよ! 母さんのせいで、耶は今でもノイローゼで苦しんでいるんだぞ!」

その瞬、私の背から朝美さんが毅然と歩みてきた。

志さん、あなた、完全に騙されているのよ!」

志は目を丸くし、たじろいだ。

「朝美さん……? 耶の親友のあなたが、体何を言っているんですか?」

耶とえみ子さんが結託して、良子さんを陥れたのよ! 嫁いびりなんて、全部あのが仕組んだ嘘なの!」

志の顔から血の気がサーッと引いていった。

「な……何を馬鹿なことを言っているんだ! 母さんが耶をいじめていたのは紛れもない事実だ!」

に否定しようとする息子の声は、揺で激しくずっていた。

志さん、これを聞きなさい!」

朝美さんがスマートフォンを掲げ、先ほどの央公園での録音データを音量で再した。

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『――お母さん、町内会でもっと袈裟に言ってよ。良子さんが私を毎いびっていたって……これでも、完全に私たちのものになるんだから!』

耶の酷で計算い肉声が、静まり返った呉内に響き渡った。

録音が終わった瞬志の顔はに染まり、膝からガクガクと力が抜けたように、くにあった陳列用の子へと崩れ落ちた。

「嘘だ……こんなの、何かの違いだ……」

「嘘じゃないわ、志」

私はた。その声は、自分でも驚くほどたく研ぎ澄まされていた。

「あなたのする妻が、私のと財産を奪うために私を罠に嵌めたのよ。育ててきた実の母親の言葉を言も信じず、あんな浅ましい嘘を鵜呑みにして私を追いしたあなたの罪は、あまりにもい骨」

「母さん……俺は……」

「今更、何を言おうというの? あなたは私の弁すら聞かず、『性格の悪い母親はいらない』と罵倒して追いしたじゃないの」

吉岡て、志を厳しく見据えた。

志君、良子さんがこの、どれほどの獄をわったか分かっているの? 町内で悪辣な姑としてろ指を指され、買い物すらまともにできない々を送っていたのよ!」

美咲さんも涙を浮かべながら続けた。

、こので誰よりも真面目に働き、お客様から絶な信頼を得てきたり子さんの名誉が、たったつの劣な嘘で塗れにされたんです!」

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